愛知県の離婚問題について知る

愛知県の離婚件数は年間12,780件で全国第4位

2014年の厚生労働省の調査「人口動態調査」では、愛知県内での1年間の離婚件数は12,780件で、東京都、大阪府、神奈川県に次いで全国第4位となっています。
県内の離婚件数の推移を見てみると、ピークは2010年で年間14,253件で、2014年よりも約1,500件も多い数字です。愛知県での1985年に離婚件数は約7,700件なので、ピーク時はその約2倍もあったことになります。その後は少しずつ減少しています。

愛知県の離婚率は1.75

人口1000人当たりの離婚率を見てみると、愛知県は2014年は1.75となっています。全国平均が1.77なので、愛知県は全国平均よりやや少ないということになります。東海・中部地方では長野県が1.57、山梨県が1.69、岐阜県が1.58、静岡県が1.76、三重県が1.73となっています。愛知県は東海・中部地方の中では静岡県の次に高いことがわかります。

婚姻率と離婚率の関係

愛知県の2014年の人口1000人に対する婚姻率は5.7となっています。全国平均が5.1で、愛知県は全国の中では東京都、沖縄県の次に高く第3位です。一方、離婚率は全国では15番目なので、愛知県では結婚する人より離婚する人の割合が低いといえます。これは愛知県の平均年齢が全国で2番目に低いことと関係していると考えられます。愛知県民の平均年齢は42.94歳で、もっとも平均年齢が高い秋田県の49.3歳と比べると6.4歳も若いことがわかります。若い人が多いということはそれだけ結婚する人が多いという結果になるのでしょう。

婚姻率と離婚率の推移

愛知県の過去の婚姻率を見てみると、高かったのは1947年の11.2と1970年の11.6です。戦後すぐと高度成長期に婚姻率が伸びています。ただ1980年からは婚姻率が7.0を下回るようになり、2012年からは6.0を下回っています。最近は結婚という形ではなく同棲や事実婚の人が増えているのかも知れません。
一方、離婚率は1980年代から1.0を超えるようになります。特に2000年は2.0となっていますが、それ以降は減少しています。

愛知県内の協議離婚は11,219件

離婚種別では、愛知県は協議離婚がもっとも多く年間で11,219件あります。これは全体の約88％にあたります。また調停離婚は1,238件で全体の約10％です。和解離婚が169件、判決離婚が146件となっています。
審判離婚は8件だけ、認諾離婚は1件もありませんでした。

同居5年未満で別れる人が多い

愛知県内で離婚した夫婦の同居年数を調べた結果を見ると5年未満がもっとも多く4,363件（全体の約34％）です。次に多いのは5～10年の夫婦で32,757件（約22％）、次いで10～15年と15～20年がほぼ同数でした。1年未満や1～2年で離婚するケースはそれぞれ900件ほどです。なかなか5年～10年を超えることができない夫婦が多いということが見えてきます。

協議離婚は子どもがいないまたはひとりのケースが多い

協議離婚で離婚が成立したケースでは、子どもがいないまたはひとりという夫婦が多くなっています。一方、調停離婚は子どもがひとりまたは2人の夫婦で多く見られます。子どもがいると親権をどちらが持つかとか、養育費や慰謝料など多くの問題が絡んできます。和解離婚の数を見ても、子どもがひとり～2人いる場合の数が多くなっています。
子どもがいる夫婦でもいない夫婦でも、離婚にまつわる問題で悩んだら弁護士事務所で相談してみましょう。最適な答えを教えてもらえます。

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