熟年離婚を考えている人は要注意。離婚して後悔する前に

熟年離婚

熟年離婚し、幸せを手に入れた人・後悔した人の事例

熟年離婚をして、幸せな人生を歩み始めたAさんの場合

結婚間もない頃から不倫をしていた夫に、心底傷ついたAさん

Aさんは結婚適齢期に親の勧めでお見合いをし、自営業の夫と結婚をしました。夫との間には2人の子供が生まれ、ごく普通の生活を送っていたのですが、Aさんが40歳のときに夫に愛人がいることが発覚。しかも夫が愛人と出会ったのはAさんと結婚して間もない頃で、それから実に15年間もの間、ずっと不倫関係を続けていたのでした。

夫を信じていたAさんは心底傷つき、何度も夫婦で話し合いました。ところが夫は、「愛人と別れるつもりはない。お前には生活に不自由ないだけのお金はあげているだろう?他に何の文句があるんだ」の一点張り。謝るどころか開き直って、不倫関係を解消しようともしません。

熟年離婚の準備期間中に資格を取り、自立の道へ

Aさんは打ちのめされ、夫との離婚を考え始めました。しかし、「子どもたちが自立するまでは、何とか我慢をしよう」と、すぐに離婚するのではなく“熟年離婚”を考えたのです。そして頻繁に愛人のもとへ行く夫のことは、見て見ぬ振りをしながら、Aさんはじっと耐え続けました。

熟年離婚の準備期間中に、Aさんは調理師の資格を取得。夫と熟年離婚をしたときの財産分与で店舗付きの小さな家を買ってお弁当屋が開けるよう、さまざまなお店でパートをして経験を積みました。

やがて二人の子供は大学を卒業し、就職して家を離れていきました。Aさんは「やっとこの日が来た!夫に離婚の意思を告げて、熟年離婚に踏み切ろう」と決心し、弁護士を交えて夫と話し合い、協議離婚となったのです。Aさんが61歳のときでした。

財産分与もあり、離婚後の生活は安泰

Aさんは専業主婦でしたが、自営業の夫には十分な資産があり、熟年離婚後も財産分与とお弁当屋の経営でごく普通の生活を送ることができました。子供たちも自立した後だったので、寂しい思いをさせることもありませんでした。ある意味子育てという人生の大事業を終えた夫婦にとって、“理想的な熟年離婚”の姿だったかもしれません。

熟年離婚ブームにのって離婚したものの、心から後悔したBさんの場合

「自分には他の生き方があったかも」と、人生を悲観していたBさん

Bさんは大学を卒業後、2年ほど事務の仕事をして、社内の上司だった夫と結婚しました。子供も生まれ、絵に描いたような平凡な生活でしたが、「私にはもしかしたら他の生き方もあったのでは?」という気持ちが、いつも心の中にありました。

「学生時代の友人は、結婚をしないでバリバリと働いて、稼いだお金で海外旅行に行ったりブランド品を買ったりしている。私とはまるで違うキラキラした人生を送っていて、うらやましい」と、Bさんは常に自分の人生を悲観的に考えていました。

家庭内別居から、ついに熟年離婚へ。財産分与は500万円

そんなBさんに愛想を尽かしてしまった夫は、毎日のように外で呑んで帰ってくるようになり、やがて家庭内別居のような状態になってしまったのです。

Bさんは「夫との会話もなく、私はまるで家政婦のよう。こんな人生はもうイヤ!夫とは別れて、別の素敵な男性と再婚したい」そう考えたBさんは、夫に「あなたとはもうやっていけないから離婚したい。財産分与として500万円、養育費を毎月10万円ください」と夫に告げ、無理やりのような形で熟年離婚をしました。

そのときBさんは50歳、ひとり娘は大学3年生でした。「熟年離婚をしても、娘が大学を卒業するまでは養育費がもらえるし、500万円あれば当面の生活費は何とかなる。その間に仕事を探して毎月20万円くらい稼げば何とか生活していけるし、その内にいい人を見つけて再婚すれば老後は問題ないわ」と、安易に考えていたのです。

仕事が見つからず、熟年離婚の大変さを思い知ったBさん

ところが、物事はそう思い通りには運びませんでした。離婚後、Bさんはハローワークに行って仕事を探しましたが、Bさんが働いていた頃に山ほどあった事務の仕事はほとんどなく、50歳を過ぎたBさんがやれるのは、介護か掃除の仕事ぐらいでした。

何とか条件のいい仕事をと半年間求職活動を続けましたが見つからず、失業手当のないBさんは、その間に夫から受け取ったお金を150万円も使ってしまいました。Bさんはこのときはじめて、熟年離婚の大変さを思い知ったのです。

「このままではお金が無くなってしまう」と、Bさんは仕方なく介護の仕事を選んで働き出しました。しかし、もともと体力のないBさんは腰痛に悩み、整体やマッサージに通う費用も馬鹿になりませんでした。

熟年離婚をしたことを、心の底から後悔する日々

やがてBさんの娘は大学を卒業し、就職した会社の寮に入ることになりました。夫から養育費をもらえなくなったBさんは、一人でアパート代や生活費を工面しなければなりません。月々の手取り額は15万円ほどで、アパート代は6万円。お金を切り詰めることを知らないBさんは、9万円の生活費だけでは足りず、夫から受け取ったお金を切り崩して暮らす毎日でした。

「50代で離婚をし、再婚を夢見たけれど、そんなうまい話はどこにもなかった。今の自分にあるのは、辛い仕事と小さなアパート、そして老後の不安だけ。こんなみじめな生活になるなら、我慢して夫と暮らしていた方がよっぽど良かった」と、熟年離婚をしたことを心の底から後悔するBさんでした。

熟年離婚をして後悔する一番の理由は「貧困」

熟年になってから味わう貧困は、抜け出すことができない

子育ての問題はなくなるが、その代わりに切実になるのが“老い”との闘い

熟年離婚の原因には、Aさんのような配偶者の浮気や、Bさんのような性格の不一致の他にも、嫁姑の不仲・パワハラ(暴力)・モラハラ(精神的暴力)など、さまざまあります。長年暮らしてもお互いに相容れることができなかった夫婦なら、熟年離婚をして新たな生活を歩み始めるのも、人生の選択肢のひとつかもしれません。

熟年離婚後の貧困の結末に待っているのは「生活保護」

しかし、離婚をした多くの女性がかかえる問題が、やはり「貧困」です。熟年離婚をする人は、すでに子育てが一段落しているケースが多く、子供への悪影響は少ないといえます。ただし、その代わりに“老い”という切実な問題が待ち構えています。

若い頃に離婚をしたシングルマザーは、そのときには貧しくても「一生懸命働いて、いつか豊かになりたい」という夢を持つことができます。しかし、熟年離婚後に貧困に陥ってしまうと、そこから抜け出すことができません。だんだんと老いていく身体に鞭打ちながら働き、それができなくなったときに待っているのは「生活保護」です。

専業主婦が熟年離婚をして、後悔するケースが多い

夫の給料で長年生活していると、お金に対する危機意識が薄くなる

男性は社会で揉まれているので、働いてお金を稼ぐことの大変さも知っていますが、問題なのは夫の給料で暮らしていた専業主婦の人が熟年離婚を考えた場合です。

社会の荒波から離れて、夫の給料で長年生活していた専業主婦の女性は、“お金がなくなると困る”という危機意識がどうしても薄くなりがちです。またそれとは逆に、自分自身が婚姻期間中にずっとお金を稼いでいなかったことから、「財産分与に500万円をやる」となどと夫に言われると、それをすごく高い金額に感じてしまうのも事実です。

熟年離婚後、自分に稼ぎが無ければお金はみるみる内に無くなってしまう

そのため、先に挙げたBさんのように、「財産分与が500万円あるし、自分が働けば何とかなる」という甘い考え方に陥りがちなのです。しかし、500万円程度のお金は、自分に稼ぎが無ければあっという間に無くなってしまいます。

老後のために確保していたはずのお金が、みるみる内に無くなってしまう怖さを、熟年離婚をした元専業主婦の人の多くが感じています。こうした現実を踏まえて、熟年離婚についてはくれぐれも慎重に考えることが大切です。

年金分割があっても、老後が安心とは限らない!

年金分割の対象になるのは、年金総額のうちの「婚姻期間分」だけ

熟年離婚を考える女性の中には、「離婚後は夫の年金の半分をもらえるから、それで暮らしていける」と考える人もいます。たしかに離婚時に年金を半分ずつに分割する決まりにはなっていますが、たとえば夫の年金が24万円あったら、離婚後は半分に割って12万円もらえるのでしょうか?

答えは「NO」です。年金分割の対象になるのは、年金総額のうちの「婚姻期間分」だけです。夫が独身時代に働いていた分の年金は、分割の対象にはなりません。

さらに妻がもらえるのは、その中の「厚生年金部分」だけ

さらに離婚した妻がもらえる年金は、婚姻期間分の半分の中の、さらに「厚生年金部分」だけです。そのため、実際に計算してみると思ったよりもずっと少なく、「自分の基礎年金と合わせても10万円に届かなかった」というケースは多々あるのです。

月々10万円を切る年金では、正直なところ生活保護とあまり変わりません。額面上は生活保護より高かったとしても、生活保護者は水道光熱費や医療費が無料で、住む場所も補償されています。

これに対して、年金受給者は家賃から何から、すべてを自分で払わなくてはなりません。熟年離婚後に「孫に何か買ってやる」というような余裕は、まったくないでしょう。年金分割があっても、けっして老後が安心というわけではないのです。

熟年離婚を考えるなら、まずは弁護士に相談を

熟年離婚を考えるなら、まずは離婚問題に詳しい弁護士に相談するのが、ベストの方法です。当サイトの「都道府県から弁護士を探す」の項目で、あなたがお住まいの地域をクリックし、離婚問題に強い弁護士事務所を数件ピックアップ。2~3件の弁護士事務所で法律相談を受け、その中から一番自分と相性の良い弁護士を選びましょう。

熟年離婚をする場合は、これから先の収入が期待できない分、極めて慎重に事を進める必要があります。弁護士を依頼するかしないかは別として、まずは法律相談だけでも受けておくことをお勧めします。

熟年離婚に関するまとめ

熟年離婚を考える女性のほとんどは、長年にわたる夫との不仲を、お金や子供のためにじっと我慢していたことでしょう。離婚の決心は固く、すでに何の心の迷いもないため、夫との関係修復の可能性はゼロといえます。中には「死後離婚でもいいから、とにかく離婚したい」と考えている人も、いるに違いありません。

だからこそ、熟年離婚をした後は、絶対に幸せにならなければ意味がありません。最近は退職金を会社から分割で受け取るケースが多く、離婚の際に退職金の総額を折半できないなどの問題もあります。熟年離婚を考える場合は、くれぐれも弁護士に相談をしながら、慎重に進めていきましょう。

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