【裁判離婚】自分の思い通りの「判決」へ導くには、どうしたらいい?

判決が言い渡されたら

理想通りの判決が下されるとは限らない、離婚裁判の現実

離婚問題には、はっきりとした証拠がないことが多い

離婚裁判に臨む場合には、「絶対にこの要求を認めるまでは引き下がらない!」という、強い気持ちを持っている人も多いかと思います。実際、そのくらいの気持ちが無ければ、長くて辛い裁判の道のりを乗り切ることはできません。

しかし、明らかに相手が悪いと確信していても、希望通りの判決が下されるとは限らないのが、離婚裁判の怖いところです。離婚の問題にははっきりとした証拠がない場合が多く、最高裁判所で行う刑事事件のように大きな裁判ではないので、一人の裁判官の意思で裁判が進められていってしまうのです。

離婚裁判は、こうして進んでいく

裁判の主な流れは、原告が申し立てをし、被告がそれに反論することからスタートします。その後でお互いの弁護士が書類を作り、裁判所とやりとりを行います。

裁判というと、原告と被告が向き合ってお互いの意見を主張し合うシーンを想像するかもしれませんが、離婚裁判で当事者が出向くのは口頭弁論くらい。そうした状況の中で、どこまで自分の被った被害や辛い体験をわかってもらえるかは、難しいところです。どんな人が裁判官を担当するかによっても、流れは変わってくるでしょう。

判決前の「和解勧告」!これにはどんな意味がある?

離婚裁判では、裁判所から「和解勧告」が出されることが多い

裁判所では、判決による決定だけでなく、双方の話し合いで円満に解決するために「和解勧告
」を行うことがあります。特に離婚裁判の場合には和解勧告が出されるケースが多く、これによって和解に承諾する夫婦も少なくありません。

和解勧告が出されるタイミングは、裁判の手前であったり、審理の途中であったり、ときには判決の直前に出されることもあります。しかし、判決前に和解勧告を言い渡されることは、「後は判決を待つのみ」と思っていた人にとって、ショックなことでもあります。

「何をいまさら」という気持ちにもなるかもしれませんし、「もしかしたら相手が和解を懇願したのでは?」と勘ぐってしまうこともあるでしょう。判決で勝利を確信していた場合は、「あんなにひどい仕打ちを受けて、裁判でも嘘ばかりつかれたのに、なぜ和解に応じなければいけないの?」と憤慨しても、無理はありません。

あくまで話し合いでの解決を望む裁判所

ではなぜ、裁判所は判決の手前であっても、和解勧告をすることがあるのでしょうか?これにはやはり、意味があります。裁判所としては、最後の最後まで判決ではなく、本人同士の和解によって話がまとまることが望ましいと考えているからです。特に離婚裁判の場合にはその意向が強く、裁判の前に長い期間に渡って調停が行われるのも、そのためです。

もちろん、判決直前の和解勧告は、判決の見通しを十分に踏まえた内容になっています。たとえば、慰謝料500万円の支払い請求があった場合、より現実的に被告人が支払えるよう分割払いにして、支払額を300万円に下げるといった具合です。

和解勧告に対する自分の希望を伝えて、調整することもできる

その際に、調整したい条件があれば、「慰謝料を300万円ではなく、400万円にしてほしい」と伝えて話し合うこともできます。これは和解勧告の大きなメリットです。判決を出してしまった後では、控訴という方法しかなくなり、裁判期間も長引いて精神的・経済的な負担が大きくなります。

裁判所は、長年にわたる経験から、「こうすることが一番双方にとって良い結果となる」と判断した場合にのみ、和解勧告を出します。けっして離婚相手が画策をして裁判官に頼んだわけではないので、真摯にこれを受け止め、和解に向かうか否かを判断すると良いでしょう。

離婚裁判の判決をできるだけ自分が納得できる結果へ導くには?

甘い幻想は捨てて、現実を見据えるクールな目を持つこと

離婚裁判に向かううえで、まず「裁判官や弁護士は正義の味方だ」という幻想は、捨てた方が良いでしょう。裁判官はできるだけ判決へと至らずに、妥協案としての和解勧告を出してくるでしょうし、弁護士は「この裁判は勝てるか否か」といった観点からしか動きません。中には真実に向かってとことん突き進む弁護士もいますが、それは一握りです。

「どうしたら離婚裁判に勝てるか」と真剣に考えることが大切

そんな状況下にあって、できるだけ自分が納得できる判決へと導くには、自分自身も弁護士と同じように「どうしたら勝てるか」ということを真剣に考えることです。絶対に勝つのだというスタンスに自分が立ったとき、弁護士は「この人となら戦っていける」と判断し、より真剣に裁判と向き合ってくれるようになります。

弁護士に対してはプライドや羞恥心を一切捨てて、裁判に必要と思われる情報を洗いざらい話しましょう。話すのが難しければ、メモを書いて渡すという方法もあります。弁護士はその内容を把握して、裁判に有利となるような離婚ストーリーを組み立ててくれます。

離婚裁判で重要な役割を果たす「陳述書」

離婚へと至るストーリーを、わかりやすく伝える

実はこのストーリーこそが、離婚裁判ではとても重要となります。判決は裁判官の意思ひとつで決まるので、その裁判官の心をいかにこちらに向かせるかが、非常に重要なポイントとなるからです。殺人事件の裁判のように真実がひとつしかない裁判と違い、離婚裁判は「犯人はこの人」と言い切れない微妙なものがあるので、まさに心理ゲームのようなものです。

その際に、少しでもこちら側の立場を有利になるよう導いてくれるのが、「陳述書」です。陳述書には結婚までの経緯や離婚へと発展した問題、現在の生活と経済状況、今の自分の気持ち、離婚条件などを、時系列で書き綴ります。その内容がいかにわかりやすく、説得力があるかが、弁護士の腕の見せどころともいえます。

せっかくこちらに有利な情報があっても、それを裁判官にしっかりと伝えられなければ、裁判では負けてしまいます。弁護士と密に連絡をとり、どのような戦略が一番良いかを念入りに計画することが大切です。プロに任せきりになるのではなく、自分自身も離婚に関わる法律の知識を身につけて、「共に戦う」という意識を持ちましょう。

離婚裁判に勝つ見込みがなくても控訴する?

最終的には、ある程度の妥協も必要

できる限りの力を尽くし、判決が下された後は、ある程度妥協する気持ちも必要です。「控訴をしたら、勝つ見込みはあるのか?」などを弁護士とも相談しながら、今後の生活に向けて前向きな対処をしましょう。

もちろん、判決の結果に納得がいかなければ、控訴をするというのもひとつの選択肢です。しかし、離婚裁判が長引くことは、自分と家族の精神状態にも大きな影響を及ぼしかねません。人事を尽くして天命を待ち、ある程度の妥協点で納得した後は、過去とは決別してこれからの人生のためにパワーを発揮した方が賢明ともいえるでしょう。

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