離婚で子供を捨てる母親、父親が世間から非難される理由

泣きじゃくる4~5歳の子ども

離婚をして親権を捨てる父親は、一定の非難は受けるものの、世間からバッシングを受ける割合は少ないです。これは父親の浮気が原因なのだから「親権を放棄」してもらい、母親の元で幸せに暮らして欲しいと願う人が多いからでしょう。

しかし、母親が子供を捨てる(=親権を放棄する)と世間からバッシングをされてしまいます。なぜなら、母親は「子供を育てるのが当然」と考える方が大半を占めており、母親の都合で子供を捨てるのは「非人道的行為」と見なされるからです。

本記事では、離婚で子供を捨てる母親・父親が非難をされる理由について紐解いていきましょう。

離婚後、子供の親権は母親が持つのが当たり前?

子供を守るための権利として「親権」がありますが、離婚後は母親、父親のいずれかが子供の親権を持って、子育てをする流れとなります。

親権とは?

親権(しんけん)は、未成年のこどもを自分の庇護下に置くことであり、親権を持った親には、子供の利益を最優先に考え、子供を保護・教育・財産を管理することが認められます。

なお離婚後の親権は、母親か父親のいずれかであり、両方が親権を持つことはできません。このため、離婚時に子供を持っている夫婦は「今後、どちらが親権を持ち子育てをするのか」決める必要があります。

親権の形は、離婚後に変わる

結婚をしている時の親権は両親が持つ ⇒ 離婚後は父か母のどちらかが親権を持つ

なお、親権と監督権を分離することも可能ですが、子供の生活にとって「利益になる」ことは少ないため、通常は親のどちらか一方が親権を持ち、もう一方は非親権者として子供の生活を支える(例:養育費を払うなど)よう役割を分担します。

離婚で子供を捨てた母親が大バッシングを受けた例

男性が浮気をして、親権を手放すパターンと、女性が浮気をして親権を手放すパターンでは、圧倒的に「後者の方が、イメージは悪い」と考えられるようです。

例えば某女優は、離婚前「女性が憧れる女優」として人気を集めていましたが、子供がいるにも関わらず男性有名人と不倫をし、結果相手との幸せを優先すべく親権を手放してしまいました。

この結果、離婚をした後の女優は「女性が嫌いな女優ランキング」に選ばれるなど(数年前では考えられないほど)大きなバッシングを受け続けています。

しかし、男性の場合は話が違います。例えば、ある世界的男性俳優は、これまで何度も浮気〜離婚を繰り返してきましたが(前述の女優とは異なり)社会的に制裁を受けず、今でも表舞台で活躍しています。

一般女性も子供を捨てると、バッシングされてしまう

女優や俳優だけでなく、一般の方でも「子供を捨てる」という行為は、周囲の非難を集める行為です。

男性が不倫をしても「浮気は男の甲斐性」といった言葉で、流されることも多いのですが、女性が浮気をするのは「大罪」と捉えられるケースが多いです。

このため、離婚後親権を捨てるとなると「子供を捨てた非情な女」というレッテルを貼られることになります。

しかし、子供を捨てる人にもさまざまな理由があります。例えば、病を抱え働けないなど「経済的事情」から、親権を男性側に渡す女性もいるはずです(最近では、家庭内暴力やアルコール中毒が原因で親権を手放す方も多いです)。

また、子供の幸せを願って、経済的にも恵まれた環境で育てようと、裕福な側に子供を託す親もいることでしょう。このため、女性が子供の親権を手放したからと言って、事情も知らないままバッシングするのは避けるべき行為と言えます。

子供を捨てた母親は、親子の絆を修復できない

子供にとって「母親の存在」は非常に大きく、どんなに父親との関係が良好でも、母親との絆を超えることができません。このため、母親が親権を手放した場合、子供のショックは計り知れないものがあります…。

母親の愛情を失った子供は、ショックから立ち直るのに数年〜数十年といった時間が掛かります(中には一生立ち直れない場合も)。また、離婚時のケアが適切で無ければ、大人になってもトラウマや悲しみを抱え生きていくことになります。

このため、母親が親権を手放す場合には、余程の事情が無ければ避けるべき行為と言えます。実際に母親も「自分のお腹を痛めた子供」なので、そうそう簡単に子供を手放さないはずです。

親権を手放した母親に、子供の愛は戻りにくい

一方、欧米流の「自由な恋愛」が増えた結果、子供の気持ちを置き去りにし、自分の感情や恋愛を優先する親も居るようです。

アナタがもし、このタイプの恋愛をしているのならば、子供がどのように苦しみ悲しむのか知った上で、責任のある行動を取ってください。また母親が離した手は、子供が二度と繋いでくれないという覚悟の上で、恋愛をする必要があります。

子供を育てるのが難しい場合も、養育費を決めれば育てることは可能

母親の経済的事情で「子供が育てられない」というのなら、まずは相手と慰謝料について話し合いをしましょう。離婚をしても、夫婦の財産は平等に分与されます。

またこれまでの貯蓄や加入していた保険や年金、相手の退職金も原則分与されるほか、子供の養育費も「非親権者」である父親に請求できます。このため、家計の問題を理由に子供を捨てる…というのは考え直す(思いとどまる)必要があります。

さらに、母子家庭や父子家庭を支える地方自治体の補助金や、子供の学費をカバーする補助金や助成金、国の教育支援制度、公的ローンなど「お金の問題」はそのほとんどが解決出来るものばかりです。

まず、子供を捨てるというのは「無い」ことを前提に、離婚について親権者を決めましょう。何度も説明をしたとおり、捨てられた子供は、ずっと深い心の傷を抱えたまま生きていくことになるからです。

子供にとって良いのは「母親と生活をすること」ですが、母親が病気やその他やむを得ない事情で育てられないというのであれば、父親または親族のなかで「愛を持って育てられる」親権者を探してください。

どのような場合も、一人で悩みを抱えないこと

世間では「子供を育てるのは母親」といった考えが主流ですが、お母さんの側に抱えている病(心の病も含む)や複雑な事情がある場合は、子供の親権を手放すことを責めてはいけません。子供を愛している母親であれば、子供と同じくらい心を痛め、悲しみのなか親権を手放しているはずです。

また当事者と全く関係の無い人々が、離婚で親権を手放した人(男性・女性に関係なく)を責めたり、非難をするのもよくありません。各家庭にはそれぞれ事情があります。自分の何気ないひとことが、相手を傷つけることを覚えておきましょう。

親権は子供の利益が守れる者に与えられる

子供の親権は、子供の利益や権利が守れる者に与えられます。具体的には、子供の生活環境が変わらないかどうか。また、身の回りの生活(育児など)がサポートできる者や一緒に住む者に親権が与えられるケースが多いです。

このため、親権は父親ではなく、母親が持つのが一般的です。特に子供が乳幼児の場合は、母親が親権を持って子育てを行います。

ただし、母親が愛情を持って育てるのが難しい場合や、虐待や育児放棄の傾向が見られる場合は、親権は「責任のある側」が持つことになります。以下、子供の年齢と親権者を決める「目安」をまとめておきます。

子供の年齢と親権者を決める目安

子供の年齢 親権者決定の目安
胎児〜乳児 原則、母親が親権者になるが、出産後は合意の上父親が親権者になっても良い。
0歳〜10歳 母親の愛情が必要な時期なので、原則母親が親権者となる。
10歳〜15歳 子供の精神状況や発育状況を考慮し親権者を決める。
15歳〜20歳未満 子供の意思を尊重し、親権者を決めることができる。
20歳以上 親権者の決定は必要ない。

なお上の目安だけでなく、子供の監護実績や子供の年齢や意思、子供への愛情、周囲の助け(例:祖父母、親族が育児を助けてくれるなど)も「親権」の決定で考慮されます。

親権者と監護者を立てて子供を育てる方法

親権の決定で話し合いがまとまらない場合、親権者と監護者を分けることができます。監護者になれる人としては、父母、祖父母、両親の兄弟・姉妹などの親族、児童福祉施設の第三者などが該当します。

ただし、親権者と監護者を分ける場合には、以下の事情が考慮されます。

親権者と監護者を分ける場合に考慮されるポイント

監督者が必要な事情/子供の年齢・性格/子供の養育状況/子供の就学状況/監督者の経済力や家庭環境など

このほか、子供を育てるのが難しい、やむを得ない事情で親権を手放したい方や、病や虐待の可能性から「子供を育てるのが難しい」という場合は、最寄りの地方自治体に相談をしましょう。

いかなる場合も「ひとりで悩みを抱えないよう」にし、法律の分野に関しては信頼できる弁護士さんに相談をしましょう。

まとめ|子供の幸せのため、離婚をしても子供を捨てないこと

離婚が子供に与える影響は、非常に大きく、子供の幸せのためには親権を放棄するのではなく、親権者が愛情を持って育てていくのがベストな道です。

もちろん、それぞれの家庭には「育てられない事情」があるかもしれません。どうしても親権が持てない、子供が育てられないという場合は、自治体の窓口(福祉事務所)や信頼できる弁護士事務所に相談をしてください。

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