離婚を決めてから成立するまでの【3つのステップ】

喧嘩する夫婦「離婚をする」と決めてから、正式に離婚成立に至るまでには、予想以上に長い道のりがあります。途中でくじけそうになっても、離婚へと至るまでの【3つのステップ】をきちんと把握し、あせらず丁寧に行動することが大切です。では、離婚まではどんな道筋を歩むかというと?

<ステップ1>離婚後の生活の安定を確保する

まずは離婚後の生活をイメージしてみることが大切

離婚の理由は人によってさまざまですが、「浮気をした相手が許せない」といった怒りの気持ちがある場合、その場の思いにまかせて離婚をしてしまう人も少なくありません。しかし、離婚後の日々の生活は、間違いなくやってきます。そのときに自分や家族がどんな生活になるかをイメージし、「これなら生活していける」という確証をつかんだ時点で、離婚をすることが肝心です。そのことがいかに大切かを、離婚によって生活が崩れてしまったAさんを例にとってご紹介しましょう。

離婚によって生活が崩壊した、Aさんの場合

40代のAさんは元専業主婦。夫との間には高校生になる息子がいて、ごく普通の結婚生活を営んでいました。ところが、ある日Aさんは夫の様子がおかしいことに気づきました。「出張」という名のもとに外泊をすることが増え、Aさんと会話をすることが少なくなり、休日も子どもと遊ばずに出かけてしまうことが増えたのです。

そして数ヶ月後、Aさんは夫の部屋を掃除中に、女性からの手紙があるのを発見してしまいました。そこには「あなたには家庭があるのだから、私はこのままの関係でもいい。心から愛している」といった内容が書かれていました。Aさんが夫に問いただしたところ、夫は「悩み事があった女子社員の相談に乗っていただけ。特別な関係ではない」の一点張り。しかし、不審に思ったAさんがいろいろ調べたところ、夫のメールやホテルの領収書などから、夫が会社の部下と浮気をしていることが判明しました。

「今まで夫を愛し、子どもを育てて家庭を守ってきたのに、こんな形で仕打ちを受けるなんて」と、Aさんは心から傷つき、夫と話し合いの場を持とうとしました。ところが、夫は「浮気の事実はない」の一点張り。一切話を受け付けようとしません。「私に対して心を開こうとせず、あやまって浮気をやめる気持ちもない。もうこの人とは、夫婦をやっていく自信がない」と判断したAさんは、離婚を決意しました。

Aさんが離婚の話を持ちかけたところ、夫は「条件次第では応じる」と言った後、急に外泊をしないようになりました。後からわかったことですが、これは夫が浮気の証拠を握られるのを恐れての行動でした。そして「最低限の養育費は払うが、慰謝料などはなし。財産もすべて自分がもらう」と要求してきました。Aさんは「どんな条件に応じてでも離婚したい」という強い気持ちがあり、夫が働いて得たものは夫のものという意識がどこかにあったため、このとんでもない要求を呑んでしまったのです。

そして夫はすぐさま離婚協議書を作成し、公正証書としての手続きを行い、離婚届を出して離婚は成立しました。しかし、その日から、Aさんにとって悲惨な毎日が待っていたのです。Aさんは職を見つけるためにあちこちを歩き回りましたが、40代のAさんを正社員として受け入れてくれる会社は、どこにもありませんでした。やっと見つけたパートは時給850円。一ヶ月ビッシリ働いても15万円に満たず、わずかばかりの養育費と児童扶養手当を合わせても、とても生活は成り立ちませんでした。Aさんは仕方なく、夜も居酒屋で働き始めたのです。

すると、深夜まで家で母の帰りを待つ高校生の息子が、不良グループに誘われ、寂しさから悪いことに手を染めるようになってしまったのです。家の中も荒れ放題になり、やがて息子は家出。高校も中退し、飲食店に勤めながらひとり暮らしをするようになってしまいました。アパートに一人残されたAさんは、離婚自体には後悔はないものの、「もしあのとき、夫の浮気の証拠を集めて離婚訴訟を起こしていたら、もっとしっかりとした生活が歩めていたかもしれない」とつくづく後悔するのでした。

離婚後の生活を、10年後・20年後まで計画することが大切

Aさんのように何の計画も立てずに離婚し、後で悲惨な生活に追い込まれるケースは、決して少なくないのです。相手へのあまりの怒りから離婚へと登り詰めてしまい、後ではしごを外されて落下してしまったとき、もしも子どもがいた場合は、家族崩壊や家庭内暴力にもつながりかねません。離婚を考えるなら、今後の生活をしっかりと見据えたうえで、離婚交渉に臨むことが大切です。

<ステップ2>証拠を集める

「浮気」や「暴力」による離婚は、証拠集めが必要

もしも相手の「浮気」や「暴力」などが理由で別れるのであれば、はっきりとした証拠をつかむことで慰謝料を請求することができます。逆に言えば、たとえ相手が浮気や暴力をしていても、確たる証拠がなければ慰謝料を請求することはできません。

もしもこの証拠集めをする前に「離婚したい」と切り出してしまうと、先にお話ししたAさんのケースのように、相手は証拠が残らないように策を練ってくるでしょう。証拠を集めるなら、相手がまだ離婚を要求されることに気づいていないときが、一番スムーズにできるのです

「性格の不一致」に証拠集めは必要ない

もちろん「性格の不一致」で離婚する場合、あくまでお互いの話し合いで離婚を決めていこうというスタンスであれば、証拠集めは必要ありません。その場合は、相手の心をいたずらに傷つけないように配慮し、できる限り冷静に物事を進めることが大切です。

<ステップ3>いよいよ離婚の話を切り出す

離婚の話し合いは、相手に誠意をもって行う

離婚後の生活への目途が立ち、証拠集めも十分に行ったら、いよいよ相手に離婚を切り出すときです!ここを上手にやれるかどうかで、離婚交渉がうまくいくかどうかが決まるので、くれぐれも慎重に話を進めるようにしましょう。

離婚の話を切り出す際は、相手に「話したいことがある」と連絡をし、ホテルのラウンジなどで会って静かに話し合うのがベストでしょう。事前に手紙を出して、自分のこれまでの思いを伝えるのも良い方法です。安易にメールやLINEなどで離婚を切り出してしまうと、相手の心象が悪くなる可能性が高いので、やめた方が賢明です。離婚の話し合いに関しては、できる限り相手に真摯な態度で臨むことが、円満な解決につながります

話に漏れがないように、しっかりと準備を

離婚の話し合いをするにあたっては、話すべきことを箇条書きにしてまとめ、実際に会ったときに漏れがないようにしましょう。主に話し合うべき内容は、財産分与・慰謝料・養育費・親権などです。慰謝料を要求する際は、相手が浮気や暴力の事実を認めない可能性があるので、証拠となるものを持参する必要があるかもしれません。その辺は夫婦の関係によってケースバイケースなので、状況を的確に判断して準備をしましょう。

離婚交渉を行うにあたって大切なのは、こちらからの要求をただ押し付けるのではなく、お互いにとって平等なのだという印象を与えつつ話をすることです。たとえば、「これまでの二人の貯蓄はあなたに差し上げるので、住宅は私がもらいたい」というような言い方です。養育費の交渉なども、相手が「それでは高すぎるから無理」と言ってきた場合に、どこまでなら下げられるかもあらかじめ考えておいた方が良いでしょう。ときには相手を褒めたり、これまでの感謝の思いを伝えることなども大切です。

協議離婚が成立したら、離婚届を提出

話し合いがまとまった場合は、その内容もとに離婚協議書を作成し、公正証書として残してから離婚届を提出します。これで、協議離婚は成立です。離婚協議書の作成にあたっては、間違いや記入漏れなどがないよう、弁護士に相談をするのが賢明な方法です。

残念ながら話し合いがもつれてしまった場合は、弁護士を間に入れて協議をするか、離婚調停へと進みます。もしも「調停に進む可能性が高い」と事前に判断できる場合は、そのスケジュールも含めて計画を立てる必要があるでしょう。

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