離婚を回避したい!離婚したくない場合の修復方法とは

離婚したくない女性

離婚請求されたり、夫婦関係が冷え切ったりしても、離婚を回避したいなら、まずは冷静に対応することを心がけましょう。相手に思いやりを持って接するようにして、なるべくコミュニケーションを増やしましょう。話合いをして、自分のわるいところを改善して、前向きにやっていけるよう努力を積み重ねることが大切です。困ったときには弁護士も離婚回避の相談に乗ってくれます。

1.いきなり離婚請求されたら、対応方法が大切!

今まで普通の生活をしてきても、ある日突然配偶者から離婚請求をされてしまうことがあります。そんなとき「もう別れるしかないの?」と焦ってしまう方が非常に多いです。焦りの気持ちと相手に対するいらだちなどで、相手に対して高圧的な態度をとってしまい、「離婚に向けて一直線」になってしまうケースもあります。本当は「離婚したくない」と思っているのに、気持ちとは裏腹に離婚に突き進んでしまうのです。そんな結果になると、残念ですし、悲しいですよね?だから、離婚を回避するためには、当初にどのような対応をとるかが非常に重要です。

2.離婚を回避できたケースとできなかったケースの具体例

離婚を回避できる夫婦とできない夫婦には、どのような違いがあるのでしょうか?それを知るには、具体的なケースを見て確認するとわかりやすいです。そこで以下では、配偶者から離婚請求されて、回避できた方とできなかった方の体験談をご紹介します。

Aさん(30代 女性)のケース~離婚回避できなかった事例~

私は、専業主婦で、7歳になる子どもが1人いるのですが、ある日、突然夫から「離婚したい」と言われてしまいました。私は、子どももいるのに離婚されたら生きていくことができないと思い、すごくあせってしまって「なんで?何考えてるの?子どもはどうなるの?自分勝手すぎる!」と言い返してしまったのです。すると夫は「君のそういう所が嫌なんだ」と言い出して、それきり無言になってしまい、「とにかく離婚届を書いてくれ」と言うのです。私は当然拒絶したのですが、その後も何度も同じことを言われてしまい、そのたびに大げんかになって、ついには「弁護士に依頼して離婚させるぞ!」などと言われてしまいました。その後も夫とは言い争いが絶えなくなって、子どもの精神状態も不安定になりました。ついに、私も夫も疲れ果ててしまい、こんな生活は終わらせたいと思って離婚に応じました。

結局子どもは私が引き取ったのですが、あのとき、もう少し離婚を回避する方法があったのではないか?という気持ちを持っています。離婚によって夫との関係が壊れてしまったので、夫と子どもはまったく会っていません。子どもは、口には出しませんが、本当は「パパに会いたい」と思っているような気もしますし、私は「子どもに悪いことをしたな」、という気持ちも持っています。

Bさん(30代 女性)のケース~離婚を回避できた事例~

私は、結婚して10年の夫がいます。子どもはいません。私と夫はとても仲の良い夫婦で、毎週末は2人で映画に行ったり外食したりしていましたし、年に2回程度は旅行にもでかけていました。お互いが仕事を持っていたのでお金には困りませんでしたし、ストレスなしに生活できていると感じていました。ところが、夫が急に離婚したいと言ってきたのです。私が驚いて「どうして?」と聞くと「もう耐えられない。君のことが嫌いなんだ」というのです。夫は興奮しているようだったので、今の状態だと話合いができないと思い、私は時間を空けることにしました。

そのまま何も言われなければいいな、あのときのことは夫の気の迷いだったらいいな、と思っていたのですが、夫はやはり数日後、また離婚の話を持ちかけてきました。私は「私は離婚したくないよ。」と答えるしかできませんでした。夫は逆切れして暴れ始めたので、私は恐怖を感じました。どうにも夫の様子がおかしいので、携帯を見てみたら、夫は同じ会社の女性と不倫しているようでした。私はショックで倒れそうでしたが、冷静に考えてみて、やっぱり夫とは離婚したくないと思ったので、夫には何も言いませんでした。弁護士の先生に相談したところ、「夫が不倫しているなら夫の方から離婚請求ができないので、応じなければいいですよ」ということと「離婚届けの不受理申出書を出しておくといいですよ」と教えていただいたので、その通りにしました。

そして夫が、何度も「離婚したい」と言ってくるので、私は「何度言っても、私は離婚しないから」と言うだけで、夫の不倫のことは言いませんでした。そして、「何か変わったことがあったの?会社で何かあった?」など、前にも増してコミュニケーションをとるようにしました。夫は冷たかったのですが、我慢して待ちました。

すると、夫も弁護士に相談に行ったみたいだったのですが、結局離婚できないと言うことがわかったのか、だんだんと離婚のことを言わなくなりました。その後、離婚話が出ることはなくなり、何とか離婚を回避することができました。今は、全く元通りということはありませんが、夫は不倫相手とは会っていないようですし、私も問い詰めることはせず、少しずつコミュニケーションを増やして、徐々に夫婦関係を修復しているところです。

Cさん(30代 男性)のケース~離婚回避できなかった事例~

私には、結婚して7年の妻がいて、5歳の子どもが1人います。ところがある日、妻が突然「離婚して」と言ってきたのです。私はとても驚いて「なんで?何が不満なんだ?」と聞きました。すると妻は「あなたのそういう高圧的な態度が嫌」などと言い出すのです。そして、「財産分与も親権も慰謝料も全部もらうから」「離婚しないって言っても無駄」などとヒステリックにわめくので、私もどうしていいかわからなくなりました。妻は何度もしつこく離婚を迫ってくるので、私は辟易して「うるさい!」と怒鳴りました。すると妻は「DV!」などと言って騒ぐのです。私も興奮して、「お前なんかに渡すお金はない!子どもも渡さない!」と言いました。

妻が「これで離婚成立ね!」と言いました。私は、「そんなこと言ってない!」と言ってその場はそれで終わったのですが、数日後、妻がまた離婚を持ちかけてきたのです。私が断っていると、妻は子どもを連れて出て行ってしまいました。私は腹が立って、妻を迎えに行くこともしませんでしたし、連絡もしませんでした。すると、妻から「婚姻費用分担調停」と「離婚調停」を申し立てられたのです。私ははらわたが煮えくりかえりそうでしたが、離婚調停を無視すると不利になると思ったので、調停には出席しました。案の定、妻は「離婚したい」を繰り返していました。調停委員も、「あんなに嫌がられてるんだから、仕方ないでしょう」と言ってくるのです。私も、最終的には離婚は仕方ないと思うようになり、離婚に応じました。もちろん慰謝料は支払っていませんが、財産分与は普通に半分とられました。

子どもの養育費はきちんと支払っていますし、月1回、面会交流をしています。ただ、それでも「本当に離婚しか道がなかったのか?」という疑問は持ち続けています。

Dさんのケース~離婚回避できた事例~

私は、40代の男性で、15年近く連れ添った妻がいるのですが、その妻から突然離婚を言われました。妻は専業主婦で、私たちの間には2人の子どももいます。まだ中学生と高校生なので、親が離婚なんてしたら困るだろう、と思いました。そこで、私は「そんな重要なことは、今すぐ決められない。もっとよく考えて、話し合って決めよう」と言い、時間をおくことにしました。しばらくして妻が落ち着いたとき、また離婚の話をしてきたので、どうして離婚したいのかを聞きました。すると、妻が「あなたのそういうところが嫌。話なんてしたくない。一秒たりとも一緒にいたくない」などと言うのです。私は「そんなことを言っても、子どももいるし、そう簡単ではないだろう」と言うと、妻は「あなたは子どものことなんて何とも思っていない。育児も家事も全部私がしてきたし、あなたは私のことを低く見ている」と言うのです。

私は、自分ではそのような意識はなかったのですが、よくよく考えてみたら、妻からはそう見えていたかもしれない、と思いました。そこで、妻に対して素直に謝り、自分としては「家族に不自由な思いをさせないために、必死で働いていたから、君や子どものことが見えなくなっていたかもしれない。ごめん」と言いました。すると、妻は泣き出して、その場を去って行きました。その後、しばらく妻は私と口をきかず、険悪な雰囲気が続いていたのですが、私は積極的に家事を手伝うようにしましたし(たとえば食器洗いをしたり、休日に掃除機をかけたり、ゴミ出しをしたりしました)、子どもともコミュニケーションをとるよう心がけました。

そんな生活が3~4ヶ月くらい続くと、だんだんと妻の態度も変わってきて、もう離婚のことは言わなくなりました。離婚は回避できましたし、家族関係は以前よりも良くなったように感じています。

いかがでしたでしょうか?AさんからDさんまで状況はいろいろですが、それぞれの対応によって離婚になるか回避できるか、大きく結果が変わっていることがわかります。離婚を回避出来たBさんやDさんは、「正しい対応方法」を知っていたわけではないかもしれませんが、感覚的に正しい対処をしているのです。以下では、具体的な「離婚回避方法」について確認していきましょう。

3.そもそも、離婚に応じないといけないのか?

考える女性

3-1.離婚請求されても、焦らないことが大切!

離婚請求をされたとき、離婚を回避できない原因の1つが、離婚請求された側が「もう離婚しかない」と思い込んでしまうことです。AさんやCさんも、相手が離婚したいというので、焦ってしまったことから、一気に離婚に向けて進んでしまっています。

確かに、自分は離婚したくないけれど、相手が真剣な顔をして「離婚してほしい」と言っているのだから、もう止めようがないと思ってしまうのは普通の反応です。しかし、このような理解は正しくありません。相手が離婚を望んでいても、実際に離婚をするまでには相当大変な道のりがあります。このことは、反対に言うと、「相手から離婚請求されても、そう簡単に離婚されることはない」ということです。だから、相手からいきなり離婚請求されても、焦る必要はありません。離婚を回避したいなら、心を落ち着けて、「私は離婚したくない」と断れば良いのです。

3-2.強制的に離婚させられるのは、裁判離婚のみ!

自分は離婚したくないのに、相手が強硬に離婚を主張して、毎日のように離婚の話を持ちかけてきたら、「放っておくと相手が勝手に離婚を実現してしまうのではないか?」と心配になることがあるでしょう。相手は、こちらの希望に反して無理矢理離婚をすることができるのでしょうか?

法律上、離婚の方法には「協議離婚」「調停離婚」「裁判離婚」の3つの方法があります。この中で、当事者が合意しなくても無理矢理離婚になってしまう可能性があるのは、「裁判離婚」のみです。つまり、相手がどうしても離婚したい場合、離婚裁判をしない限り離婚することができないのです。

3-3.裁判で離婚が認められるケース

裁判で離婚が認められるためには、裁判上の離婚原因が必要です。裁判上の離婚原因は、以下の5つです。

  • 不貞

不貞とは、いわゆる不倫や浮気のことです。ただ、法律上の不貞というためには、単に交際関係があるというだけではなく、性関係(肉体関係)があるところまで必要なので、ハードルは高くなります。

  • 悪意の遺棄

悪意の遺棄とは、悪意をもって相手を見捨てることです。たとえば、相手を困らせてやろうとして生活費を渡さなくなったケースなどが該当します。

  • 3年以上の生死不明

相手が3年以上生死不明なケースでは、離婚裁判で離婚できます。

  • 回復しがたい精神病

回復しがたい精神病とは、統合失調症や躁うつ病、偏執病などの重大なケースです。単にヒステリーとかノイローゼ、軽いうつ病などでは離婚できません。また、重大な病気であっても、配偶者がこれまで献身的に看護してきたことや、病気の当事者が離婚後安心して生活できる環境が整っていることなどが必要なので、簡単には離婚できません。

  • その他婚姻を継続し難い重大な事由

たとえば酷いDVやモラハラがある場合、夫婦関係が壊れて、お互いに修復する気持ちがなくなっている場合などには離婚が認められます。

このように、裁判で離婚ができるケースというのは、相当限定されています。相手が「離婚したい」と言っても、そう簡単に離婚ができるわけではないので安心しましょう。

3-4.裁判ができるタイミング

相手は、裁判をしたくても、いきなり訴訟を提起できるわけでもありません。日本では、離婚問題は双方の話し合いによって決めるべきだと考えているためです。そこで、裁判をするためには、まずは「調停」をしなければなりません。調停は、いわゆる「離婚調停」と言われているものです。調停が始まったら、家庭裁判所から「調停の呼出状」が届くので、決められた日にちに家庭裁判所に出頭して、相手と話合いをすることになります。調停では、無理矢理離婚に応じさせられることはないので、離婚をしたくないなら拒絶することができます。

このように、調停なしにいきなり離婚訴訟をされて離婚させられる、ということはないので、突然離婚請求をされたとしても、焦る必要はないのです。

離婚されるかも?心配なら、弁護士に相談するのも1つの方法

相手から急に離婚したいと言われてしまったら、たいていの人は驚いて焦ってしまいます。このとき、焦りの気持ちから、興奮して相手を怒鳴ってしまったり言い争いになってしまったりしたら、どんどん離婚に向けて話が進んでしまいます。

離婚を回避するためには、まずは「離婚できるのはどのような場合か」を知り、「相手はそう簡単には離婚ができない」ことを知ることが必要です。このように安心することで心に余裕ができて、冷静に対応することができるからです。BさんやDさんに共通するのは、こうした冷静さです。そして、相手が勝手に離婚できないことを納得して安心するためには、法的な知識を持った弁護士のアドバイスを受けることが有効です。弁護士から「あなたのケースでは、夫(妻)が勝手に離婚することはできませんよ」と言ってもらえたら、余裕をもって相手と話をすることができるでしょう。

離婚回避のためにも、弁護士相談は役に立ちます。悩んでいるなら、一度利用してみることをお勧めします。

4.相手が離婚をすすめるには、どんなステップになるの?

相手が「離婚したい」と言ってきたとき、こちらが離婚を拒絶していると、相手はどのような手段をとることが考えられるのでしょうか?その後のステップを見ていきましょう。

4-1.家庭内別居状態となる

相手が離婚を希望していてこちらが離婚を拒絶していたら、相手は会話をするのをやめて、家庭内別居状態を作り出してくることが多いです。こちらが話しかけても返事してくれなかったり、生活時間帯をずらされて顔を合わせないようにされてしまったりします。ただ、家庭内別居状態になっても無理矢理離婚されることはありません。

4-2.何度も離婚の話合いを持ちかけてくる

こちらが離婚に応じない限り、相手は何度も離婚の話合いを持ちかけてくるでしょう。ただ、こちらとしては、離婚したくないのであれば離婚に応じる必要はありませんし、こちらが離婚に応じなければ、無理矢理離婚されるおそれはありません。

4-3.家を出て行く

こちらが離婚に応じないでいると、相手が家を出て行くことも多いです。一応話をしてから「明日出ていく」などと言って、行き先を明らかにして出ていくこともありますが、置き手紙だけを置いて突然出ていくこともあります。さらに、子どもを連れて、行き先も告げずに突然出て行ってしまうこともあるので、要注意です。

相手が出ていったとしても、冷静さを失ってはいけません。別居=離婚ではないので、相手が出ていってもそのことですぐに離婚されることはないからです。まずは、相手と連絡を取れる状態を確保して、戻ってきてもらう方法を考えることです。この段階になると、一度弁護士に相談した方が良いです。

4-4.追い出される

反対に、こちらが相手から追い出されるケースがあります。相手が「一緒に暮らすのが耐えられない!離婚に応じないなら、出ていけ!」などと言うのです。

このようなことを言われても出ていく必要はありません。ただ、相手の剣幕がすごかったり子どもがおびえていたりして、どうしても出て行かざるを得ないこともあります。この時、子どもの親権をとりたいなら、必ず子どもを連れて出ましょう。そして、家に戻る方法を検討する必要があります。この場合も、離婚回避のためには弁護士に相談をすべき段階です。

4-5.離婚調停を申し立てられる

別居の次の段階として、相手から離婚調停を申し立てられます。同居のまま離婚調停をされる可能性もあります。調停の呼出状が届いたら、必ず裁判所に出頭しましょう。無視していると、調停が勝手に不成立になって離婚裁判をされて、無理矢理離婚させられてしまうおそれがあるためです。調停に行くと、調停委員を間にはさんで相手と夫婦関係についての話合いをすることになります。このとき、こちらから「同居調停」を申し立てることをおすすめします。このことについては、後に説明をします。また、この段階に至ったら、最低限弁護士に相談すること、場合によっては弁護士に対応を依頼することをおすすめします。

4-6.生活費を渡してくれなくなる

相手が強硬に離婚を主張している場合、突然生活費を渡してくれなくなるケースがあります。別居のケースはもちろんのこと、同居でも生活費をくれなくなることは多いです。現金を渡してくれなくなるケース、キャッシュカードを取り上げられるケース、暗証番号を変えられるケース、給与振込口座を変えられるケースなど、さまざまです。このことで、直接離婚になるわけではありませんが、生活が逼迫して根負けしてしまうこともあり、注意が必要です。

4-7.離婚訴訟をされる

こちらが離婚に応じず調停が不成立になると、相手は離婚訴訟を起こしてきます。離婚訴訟では、法律上の離婚理由が無い限り離婚は認められません。離婚訴訟では、相手が離婚を認めてもらうために、こちらの悪口をあること無いこと主張するので、大変に嫌な思いをします。また、相手の主張する離婚原因をつぶすためには、こちらも離婚問題に強い弁護士に対応を依頼することが必須となります。

離婚訴訟によっても、裁判所が「離婚原因がない」と判断したら離婚は認められません。

4-8.裁判で離婚が認められた場合

裁判の結果、離婚が認められてしまったら、離婚を回避することはできません。相手は判決書をもって離婚届を出しに行くことができるので、こちらが離婚届に署名押印しなくても離婚ができてしまうのです。離婚を回避したいなら、離婚訴訟で負けないようにする必要があります。

4-9.離婚が認められなかった場合

相手が訴訟をしても離婚が認められなかったら、離婚を回避することができます。この場合、同じ訴訟を繰り返しても離婚判決は出ないので、当面離婚されるおそれがなくなります。ただ、別居状態の場合、裁判で離婚が棄却されても相手が戻ってくるわけではないので、そのまま実態のない夫婦関係が延々と継続してしまう可能性はあります。

5.「離婚届」についての注意点

離婚届け

相手が離婚してくれ、と言ってきたとき、離婚を回避したいなら「離婚届」に関して知識を持っておく必要があります。

5-1.とりあえず、離婚届を書いて、と言われたら

相手が離婚の話を持ちかけてきて、こちらが応じない場合、「とりあえず、離婚届を書いて欲しい。すぐに出さないから。保険のようなもの」などと言ってくることがあります。「離婚届さえ書いてくれたら、今すぐ離婚するのはあきらめる」などと言われることもあり、そのように言われたら「離婚を回避するために、離婚届を書こうか?」と思ってしまうこともあります。

しかし、このとき離婚届を書いて渡してしまったら、その後いつ相手がそれを提出してしまうかわかりません。相手はこちらを騙しているかもしれませんし、相手の気が変わって提出する可能性もあります。そこで、相手から「とりあえず離婚届を書いて欲しい」と言われても、応じてはいけません。また、離婚届けは、左側のページの一番下の署名押印欄だけを本人が書いたら良いことになっており、その他の欄(住所や当事者の表示、本籍地など)については、誰が書いても良いのです。こうした部分も本人が書かないといけないと誤解されていることがあるので注意が必要です。右ページの一番下の欄に署名押印をしてしまったら、その他の記載をしなくても相手が書き込んで提出してしまうおそれがあるので、注意しましょう。

5-2.相手が勝手に離婚届を出す可能性は?

こちらが離婚届に署名押印しなくても、相手が勝手にこちらの署名押印を偽造して離婚届けを提出してしまうことがあります。そうすると、役所は離婚届けを受け付けて離婚されてしまうので、注意が必要です。このようなとき、離婚を回避したいなら、役所で「離婚届け不受理申出」をしておくべきです。これを出しておくと、本人が離婚届を提出する場合以外、離婚届けが受け付けられなくなるので、相手が勝手に離婚届けを偽造して提出することはなくなりますし、無理矢理書かされた離婚届で離婚されることもなくなり、安心です。

6.相手が「離婚したい」と言ってきたときの離婚回避方法

相手が「離婚してほしい」と言ってきたとき、離婚を回避したいならどのような対応をすれば良いのでしょうか?Aさん~Dさんの体験談を思い出しながら、以下で正しい対処方法を確認していきましょう。

6-1.相手が興奮していたら、その場で話をしない

相手が「離婚してくれ」と言ってくるとき、非常に興奮していることが多いです。ただ、興奮状態で話をしても、良い結果になることはありません。相手に引きずられて自分まで興奮状態になり、喧嘩になって離婚へと一直線になってしまうこともあります。そこで、相手が興奮状態になっていたら、その場では話をせずにしばらく時間をおいて、お互いが冷静になったタイミングで話をしましょう。

6-2.冷静に話をする

相手と話をするときには、自分が冷静に話を進めることが必須です。相手から責められたり悪いところを指摘されたり、なじられたり、ときには謂われのないことを言われる可能性もありますが、感情的になると離婚になりやすいので、とにかく気持ちを落ち着けて対応すべきです。

6-3.謝罪する

離婚を回避するために話をするなら、まずは相手に誠意を見せることが大切です。相手が何を不満に思っているのかをできるだけ聞き出して、悪いところがあるなら素直に謝りましょう。こちらが折れると、それだけで相手の気持ちもすっきりすることがあります。こちらが誠意を見せないまま離婚回避をすることは難しいです。

6-4.悪いところを直す約束をする

こちらの悪いところが明らかになったら、できるだけ直すよう努力すべきです。もちろん、すべての相手の条件をのむべきと言っているのではなく、できるだけ相手に歩み寄ろう、ということです。たとえば、できるだけ家事を手伝うこと、ヒステリーを辞めること、朝早く起きること、会話をすること、浪費を辞めることなど、ケースによっていろいろありますが、お互いが歩み寄ってこそ離婚回避ができるものです。

6-5.努力を継続する

悪いところを直す約束をして、離婚を回避できそうな糸口が見えてきたら、その約束を守るよう努力を続けることが大切です。約束したことはすべてできることが望ましいですが、癖などがあり、どうしても100%守れないこともあるでしょう。そうしたときには素直に謝り、がんばっているという姿勢を見せましょう。そのときだけではなく、継続的に取り組む姿勢を見せることで、相手の気持ちも氷解していくものです。

6-6.コミュニケーションを増やす

離婚の危機にいたる夫婦は、コミュニケーションがなくなっていたり少なくなっていたりすることが多いです。その状態だと離婚回避は困難ですし、今回回避できてもまた新たな危機が訪れてしまいます。そこで、離婚を回避したいなら、どんどんコミュニケーションを増やしていくべきです。Dさんが「以前より家族関係が良くなった」と言っているのも、コミュニケーションが増えたことが関係しているでしょう。

離婚を回避する方法とは?迷ったら弁護士に聞いてみよう

みなさまは、弁護士というと、離婚をすすめてくるものだと思っているのではないでしょうか?しかし、弁護士の仕事は「離婚させること」だけではありません。離婚を回避させる手助けをしてくれることもあるのです。

弁護士は、多くの離婚案件を扱っているため「本当に離婚すべきケース」と「離婚回避すべきケース」を見分ける目を持っています。また、できるだけ相談者の希望に応じた対応をしようとします。そこで、離婚したくないと言っている当事者に無理に離婚をすすめることはありませんし、離婚を回避すべきケースなら、回避する手段も教えてくれます。参考になる類似事例などを出してアドバイスをしてくれる弁護士もいるので、相手から離婚請求されて困っているなら、まずは一度弁護士に相談してみましょう。

7.離婚回避のために、「してはいけないこと」とは?

相手から離婚を請求されたとき、離婚を回避したいのであれば、「してはいけないNG行動」があるので、確認しておきましょう。

7-1.相手を責める

相手と話合いをするとき、相手を責めるのはNGです。相手はただでさえ離婚したいと思っているのですから、責められると余計にヒートアップして、「やっぱり離婚しかない!」と思い詰めてしまいます。そうではなく、自分が折れること、相手を立てること、感謝の気持ちを伝えることなどに重点を置きましょう。

相手が不倫している場合などには、どうしても相手を責めたくなりますが、離婚を回避したいなら、気持ちをグッと抑えましょう。上記ではBさんは夫に不倫されましたが、この方法で離婚を回避できています。

7-2.別居する

相手が離婚請求してきたとき、別居するのは避けるべきです。別居=離婚ではありませんが、別居すると一気に離婚の機運が高まってしまうことは確かだからです。別居が長年続くと裁判上の離婚原因としても認められやすくなりますし、周囲からも「別居しているのだから、そのうち離婚するのだろう」と思われます。自分たちとしても、離れて暮らしていると「離婚するしかないかな」「離婚しても、今とそう変わらないし」などと思い始めます。そこで、相手が出ていこうとしたら止めるべきですし、自分からは決して出ていってはいけません。

7-3.感情的になる

感情的になるのは絶対にNGです。このことは、「離婚回避方法」ですでに説明しているので、詳細は省きます。

7-4.周囲に広める

相手から離婚話をもちかけられて悩んだら、そのことを周囲に相談したくなるものです。そこで、友人や実家の家族などに打ち明けることもあるでしょう。ただ、離婚を回避したいのであれば、こうした話を周囲に広めるのは避けた方が良いです。実家の家族は「そんな状態なら、離婚して家に帰ってきなさい」などと言うかもしれませんし、友人には何の責任もないので「離婚しちゃえば?慰謝料ももらえるんじゃない?」などと言うかもしれません。反対に「〇〇したら離婚せずに済むよ」などと適当なアドバイスをしてきて混乱させてくる人もいますし、中には「私が仲裁してあげる」などと言って話に入ってきて、かき乱す人もいます。実家の親や兄弟が間に介入する場合も、話が紛糾して離婚につながりやすいです。

8.ケース別の対応方法

離婚を回避したいケースはさまざまですから、ケースごとの対応方法を知っておく必要があります。そこで以下では、パターンごとの離婚を回避するための対処方法をご紹介していきます。

8-1.喧嘩が多い場合の対処方法

日頃から喧嘩が絶えなくて、「このままだったら離婚になってしまうかも?」と不安になることがあるでしょう。こうした事案では、「喧嘩の原因」や「喧嘩になりやすいパターン」を把握すると良いです。たとえば、「どうしても相手を責め口調で話をしてしまう」「相手に、物事を強要してしまう」「忙しくてイライラしているときに話をすると喧嘩になる」「仕事から帰ってきて疲れているときに喧嘩になりやすい」など、いろいろ喧嘩のパターンがあるはずです。そこで、こうした喧嘩の原因を把握して、なるべくそれを避けるようにしましょう。

柔らかい口調を心がけたり、強要するのではなくお願いするようにしたり、感謝の気持ちを伝えたりすること、忙しいときや仕事から帰った後は、なるべく話をしないことなどで、上記のような問題は解消することができます。

8-2.何度も離婚を迫られるケースでの対処方法

こちらが離婚を拒絶しているのに、相手が何度も離婚を迫ってきて困ってしまうケースがあります。このときは、とにかく相手のペースにはまらないことが大切です。

夫婦関係ではコミュニケーションが重要と言われますが、離婚を回避するためには、あえて「話合いをしない」ことも選択肢の1つです。相手が感情的になっているだけなら、しばらく時間をおくことで、気持ちが収まることもあるためです。ただ、話をしないで放置しておくと「無視されている」と言われて、相手の離婚への決意が強まってしまうおそれもありますから、お互いに冷静な状態で、話をするタイミングも必要です。そのときには、お互いに歩み寄ること、相手に誠意を持って対応すること、できるだけ相手に折れること、思いやりを持って接することが必要です。

そして、日頃から相手を思いやり、フレンドリーに接するようにします。離婚話をしていても、こちらまで深刻な顔をして仏頂面をしていると、生活が無味乾燥になって離婚に突き進んでしまうためです。

8-3.家庭内別居になった場合の対処方法

相手の離婚意思が固く、こちらが離婚を拒絶していても、家庭内別居状態になってしまうことがあります。この場合には、すぐに夫婦関係を修復することは難しいので、離婚を回避しながら徐々に修復を目指す必要があります。

相手がこちらと顔を合わせないようにしていたら、なるべく生活時間帯を一致させるようにして、お互いの顔を見るようにします。挨拶をするなど、なるべくコミュニケーションをとるようにします。嫌がられても、少しずつ距離を詰めていくことで、徐々に修復できることもあります。

ただ、あまりに極端な行動をすると、気持ち悪がられたり、かえって「嫌」という気持ちに拍車をかけてしまったりすることもあります。相手が不貞をしているときには、こちらから相手への距離を詰めようとしても、なかなか埋めにくいことが多いので、ケースごとの対応方法が必要です。

子どもがいる場合には、子どもとの関係は良好に保っておきましょう。配偶者との関係が壊れても、子どもとの関係を維持できていることで、離婚を回避できる例もあります。

8-4.家を出て行かれた場合の対処方法

相手が強く離婚を希望している場合、相手が突然家を出て行ってしまうことがあります。このとき、離婚を回避したいなら、すぐに行動を起こすべきです。いなくなったとわかったら、その日中に行動しましょう。「後でいいや」などと思っていると、相手の気持ちはどんどん離れてしまいます。まずは、電話やメールで相手に連絡を取ります。このとき、「何を考えてるんだ!」などと責めるのではなく「どこへ行ったの?心配しています」「帰ってきて下さい。待ってます」などの思いやりを持った内容にすべきです。

相手が実家に帰ってしまった場合など、行き先がわかっているなら、その日の夜には迎えに行くべきです。相手がこちらの本気度を試していることもあるからです。その日のうちに迎えに行ったらすぐに帰ってきてくれて離婚を回避できることも多いのですが、もやもやして何も行動をしないでいるうちに、相手の気持ちが離婚に固まってしまうこともあります。

ストーカーにならないのか?

世の中にはDVやストーカーなどの問題があるのも事実です。相手を迎えに行くと、ストーカーと言われてしまうのが心配、ということもあるでしょう。ただ、こうした事案の加害者は、自分では全く問題に気づいていないことが多いです。「私もストーカーでは?DVでは?」などと心配するような人は、逆にこうした問題点がないことが普通です。「ストーカーと言われるのが嫌」とか、意地を張って迎えに行かないと、離婚回避が難しくなってしまいますから、過剰に心配をせず、行動を起こすことが重要です。

8-5.出て行けと言われた場合の対処方法

離婚を回避したいなら、別居は避ける!

相手が離婚話で興奮状態になると、「出ていけ!」と言われることがあります。このとき、相手のあまりの剣幕に「出ていかないと仕方ない」と思ったり、自分でも腹が立って「出て行ってやる!」などと言ってしまったりすることがありますが、実際に出て行ってはいけません。別居をすると、離婚が一気に近づいてしまうからです。

別居すると、お互いに生活が完全に別になり、顔を合わせることもなくなるので相手のことをどんどん忘れていきますし、相手がいない生活が普通になります。また、「結局、籍が入っているかどうかだけの違い」になってしまうので、お互いが離婚しても良いと思うようになり、修復が困難になります。別居期間が長くなると、それだけで「夫婦関係が破綻した」と認められやすくなり、裁判で離婚されてしまう可能性もあります。相手が興奮して「出ていけ!」と言っていても、しばらく経つと落ち着いて、とりあえず以前のように生活ができることも多いので、拙速に家を飛び出してしまうのは避けましょう。

どうしても家を出るなら、子どもを連れて出る(親権を取りたい場合)

身に危険が及びそうなどの事情があってどうしても家を出ざるを得ないとき、子どもがいる場合には注意が必要です。子どもを置いて出ると、後に親権をとることが非常に難しくなるため、親権をとりたいなら必ず子どもを連れて出ましょう。

8-6.生活費を渡してもらえなくなった場合の対処方法

普通、離婚したい相手にはお金を渡したくないものです。そこで、離婚を請求されると、生活費を渡してくれなくなるケースがあります。相手が家を出て行った場合、同時に生活費をくれなくなることが多いですし、同居していてもお金をくれなくなることはあります。

このようなときには、相手に対して「婚姻費用分担調停」という調停を申し立てることが有効です。婚姻費用とは、夫婦の生活費のことです。調停は、裁判所での話合いのことですから、婚姻費用分担調停をすると、裁判所で話合いをすることによって、相手に生活費を支払ってもらえるよう請求することができます。この調停は、生活費について決めるだけの手続きなので、これによって離婚がすすめられてしまうおそれはありません。ただ、相手が離婚調停を申し立ててきたら、同時並行で離婚の話が進められる可能性はあります。

8-7.別居している場合の対処方法

相手が出て行ってしまうなどの理由で別居状態になってしまったら、離婚回避は難しいのでしょうか?そんなことはありません。別居状態からでも夫婦関係の修復は可能です。

この場合、まずは相手に連絡をして、話し合いをしましょう。話ができる限り、何度でも、戻ってきてもらうための前向きな交渉をします。相手が自分に対して抱いている不満を聞き出し、改善をするので戻ってきてほしいという気持ちを伝えます。信用できないといわれる場合には、「試験的に1ヶ月戻ってきて、様子を見てほしい」などと言ってもかまいません。一時的にでも戻ってきてもらえることになったら、その間は精一杯思いやりを持って、感情的にならず、なるべくフレンドリーに接して関係改善に努めましょう。

自分たちで話合いができない場合には、裁判所で「同居調停」をすることも可能です。同居調停も調停の1種で、裁判所の調停委員が間に入って話し合いをすすめてくれます。調停を申し立てたら、裁判所から呼出してもらえるので、自分で話をしようとしても無視される場合などには、とても有効な方法です。また、お互いが顔を合わさないで話ができるため、感情的にならずに済み、話がまとまりやすくなります。

8-8.子どものために離婚したくない場合の対処方法

離婚を回避したい理由として「小さい子どもがいるから」ということも多いです。相手に対しては気持ちがないけれども、子どものためには両親がそろっている方が良いし、経済的にも不自由な思いをさせたくないので離婚を回避したいと考えます。相手のことも子どものことも両方大切、ということもあるでしょう。このように、小さい子どもがいて離婚したくないと考えている場合、子どもがいない夫婦よりも離婚を回避しやすいです。相手も、子どものことを考えると離婚を止めておこうと考えやすいからです。

この場合、離婚したい理由をほじくり返すのではなく、「子どものために、離婚は回避したい」という気持ちを伝え、「子どもことはどうするの?」と尋ねましょう。子どものことを言われると、相手も真剣に考えざるを得ないので、「離婚はやめておこうかな」と思うことがあります。また、法律上の離婚原因がない限り、小さい子どもがいると裁判離婚はかなり難しくなるため、相手も最終的に離婚を諦めることになりやすいのです。

相手に気持ちがある場合

子どものために離婚を回避しようということになった場合、相手に気持ちが残っていて夫婦関係を修復したいなら、配偶者との関係を改善していく工夫が必要です。そのためには、どうして離婚したのか、不満の内容を聞いて、改善するよう努力を続けましょう。

こうした努力を続けているうちに、徐々に家族全体の関係が修復してくることもたくさんあります。上記のDさんは、これに近いケースです。

相手に気持ちがない場合

これに対し、自分としても相手に対して気持ちが残っておらず、お互いに、単に子どものためだけに夫婦を続けていこう、という話になった場合には、こちらが無理に折れる必要はありません。もちろん、子どもをきっかけに夫婦関係も修復できるのが一番なのですが、割り切って「仮面夫婦」として生きていくのも、1つの方法です。お互いが冷静さを保ち、お互いの自由を尊重して干渉をしないように配慮すると良いのですが、たとえば以下のようなことに気をつけると良いです。

  • 子供の前では喧嘩をせず、ぎすぎすした態度をとらず、仲の良い両親として振る舞う
  • 子どもの前で、相手をけなさない
  • 配偶者には、多くを期待しない
  • 相手に求めるのは、「最低限生活費を入れてくれれば良い」、「最低限の家事をしてくれたら良い」、などのみとして多くを期待しない
  • 基本的な家事はする

仮面夫婦を続けているうちに、いつしかわだかまりが溶けて夫婦関係が修復することもありますし、そうならない場合には、子どもが成長してから本当に離婚することも可能です。

8-9.相手が浮気しているケースでの修復方法

相手が浮気をしていると、離婚の危機度が高まります。相手が離婚していると知ってしまったら、問い詰めて聞き出し、謝ってほしいとか不倫相手と別れてほしいとか、慰謝料を払ってほしいなどと考えてしまうことが多いです。

この場合、離婚を回避したいなら、特に対処に注意が必要です。相手を責めてしまったり追い詰めてしまったりすると、離婚を回避することが難しくなるからです。相手を責めたい気持ちをグッと抑えて、不倫には触れずに冷静に話し合いましょう。冷静になれない場合には、時間をおいてから話合いをしましょう。

また、相手の不貞の証拠をつかんでいても、そのことを告げない方が離婚を回避しやすいです。特に、相手の携帯やPCを勝手に見て浮気の証拠をつかんでいるとき、そのことを相手に告げると「勝手に見た!」「プライバシーの侵害」「だからお前のことを信用できない」などと言い出して逆切れされて、離婚を回避することが難しくなってしまうことが非常によくあるのです。興信所の報告書なども同じで、突きつけられると相手は追い詰められた気持ちになり、破れかぶれで家を出て行ったり、生活費の支払いを止めたり、離婚調停を起こしてきたりすることがあります。

相手の不貞がわかったときには、さりげなく「何か変わったことがあった?」「最近、雰囲気が変わったよね?」と聞いてみるなど、やんわりと感づいていることを気づかせるような対応をする方が良いです。このように冷静に「離婚はしない」という態度を一貫して続けていたら、相手の不倫関係が終わって、夫婦が自然に修復できていくこともあります。Bさんは、こういった対応をとって離婚回避に成功しています。

9.話合いをすべきか?

話し合い

相手が離婚を望んでいてこちらが離婚したくない場合、話合いをしない方が良い、という意見があります。こういった意見は、話合いをすると相手が離婚したい気持ちを強めてしまったり、お互いが感情的になって状態が悪化したりするおそれがあることを、その理由としています。

確かに、話合いによって上記のようなリスクがあることは確かですが、これは、「話し合いをしない方がよい」ということではありません。話合いをしないと、お互いの気持ちがすれ違い、溝がどんどん深まってしまい、離婚を回避するのが難しくなります。

話し合いをしないのではなく、話合いのタイミングが重要なのです。

話合いをすべきではないタイミング

たとえば、以下のようなタイミングで話合いをするのは避けましょう。

  • 相手が興奮しているとき
  • 相手や自分が疲れているとき
  • 時間のないとき
  • 相手の不倫の証拠を見つけた直後(動揺しているとき)

子どもの前では話をしないことも大切です。たとえば、「〇〇は、パパとママ、離婚しない方がいいよな」などと言って、子どもに「うん」と言わせることがありますが、このように子どもを味方につけて(ダシにして)、相手の気持ちを変えてもらおうなどという考えはもってはいけません。子どもが不安になり、傷ついてしまいますし、「子どもがかわいそうだろ!」という話にもなってしまうからです。

話し合いをしたら良いタイミング

これに対し、話合いをすべきタイミングは、以下のようなときです。

  • お互いが冷静で落ち着いている
  • 気持ち的にも時間にも余裕がある
  • 話合いをする準備を整えている(相手に言いたい内容を整理するなど)

このような状態で、改善点などを話合い、前向きに今後についての話を進めましょう。

10.調停をされた場合の対処方法

離婚に応じないとき、相手は離婚調停を申し立ててくることがあるのですが、離婚調停をされたら、いよいよ離婚を回避するのは難しいのでしょうか?離婚調停を起こすということは、一般的な感覚で言うと、相当離婚への決意が固い状態であり、気持ちを変えてもらうのは難しいと感じるでしょう。実際、それはそのとおりなのですが、離婚調停をされても絶対に修復ができないということはありません。

調停では、当事者に結論を強制することができないので、離婚が嫌なら無理矢理離婚させられることはありません。そうなると離婚調停は不成立になりますが、それでも相手がどうしても離婚したいなら、離婚訴訟をするしかないのです。離婚訴訟をしても、裁判上の離婚原因がなければ離婚が認められないので、最終的に相手が諦めざるを得なくなることも多いです。実際に、離婚調停が不成立になった後、離婚訴訟をされずにそのまま夫婦関係が続いているカップルもたくさんいますし、離婚訴訟になっても、途中で和解して修復する夫婦もいます。

調停をされても、離婚回避を諦める必要はありません。調停に1人で行くのが不安な場合、自分では適切な対処方法がわからない場合には、弁護士に相談をしてアドバイスをもらいましょう。

11.弁護士を雇われたら、必ず離婚になるのか?

離婚を拒絶していると、相手が弁護士を雇って離婚請求してくることがありますが、その場合、離婚を回避することはできないのでしょうか?この場合でも、諦める必要はありません。弁護士がついたとしても、拒絶する当事者に対し、無理矢理離婚を強制することはできないからです。離婚調停で離婚に合意しなければ、相手は離婚訴訟をしなければなりませんし、法律上の原因がない限り、離婚が認められることはありません。

ただ、相手が弁護士をつけているのにこちらが自力で対応していると、相手の弁護士に言いくるめられますし、訴訟になったときにも大きく不利になります。こちらも弁護士に入ってもらい、離婚を回避する方向で話を進めてもらいましょう。

12.弁護士を雇ったら離婚になるのか

世間一般では、「弁護士を雇う=戦い、争い、トラブル」、というイメージがあります。そこで、「自分が弁護士を雇ってしまったら、離婚を回避できなくなるのではないか?」と心配する人がいます。離婚したくないので、弁護士に相談も依頼もせず、すべて自己判断で対処してしまうのです。

しかし、このような対応方法はNGです。まず、弁護士を雇ったら離婚になってしまうというのは誤解です。弁護士は、離婚させるだけが仕事ではないので、依頼者が修復を希望するなら、その手伝いもしてくれます。また、自己判断で対応すると、知らず知らずの間に不適切な対処をして、相手の離婚意思を強めてしまったり、状況をより悪化させてしまったりすることがあります。

弁護士に相談すると、相手に応じて効果的に離婚を回避する対応方法を考えてくれるので、離婚を避けたい人にも役立つのです。弁護士を雇ったから離婚になることはないので、離婚問題で困ったことや不安なこと、迷いなどがあったら、弁護士に相談してみるべきです。

離婚を回避したい最善の方法は?

いろいろと考えてきましたが、結局離婚を避けるための最善の方法とはどのようなことなのでしょうか?

まず、もっとも重要なのは、冷静さを保つことです。離婚したい相手が感情的になるのは当然ですが、こちらも同じように感情的になると、離婚に向けて一直線で進んでしまいます。また、別居を避けることも大切です。家庭内別居でも、同居している限りは離婚になりにくいのですが、別居すると一気に離婚に向けて加速します。基本的には、相手に対する思いやりや感謝の気持ちを忘れず、それを常に表に出して相手に伝えることです。相手が不貞しているときも、責めずに見守る余裕がほしいところです。

「そんなことを言われても難しい。できたら、苦労はしない」と思われるかもしれません。確かに難しいことを言っています。自分一人で対応できるかどうかが不安になるのも普通です。こんなとき、最後頼りになるのは弁護士です。弁護士は、離婚に向けてだけではなく、離婚を回避して修復する方向での手助けやアドバイスもしてくれます。

弁護士に相談に行ったことを相手に知られると、相手が感情的になったり「弁護士に話をするなんて、やっぱりお前も離婚したいんだな!」などと誤解したりするので、依頼をしないのであれば、相談に行ったことは相手に秘密にすると良いでしょう。

このように、上手に弁護士を使ったら、うまく離婚を回避することもできます。

今回の記事を参考にして、夫婦の危機を賢く乗り切りましょう。

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