福井県の離婚問題について知る

福井県の離婚件数・離婚率

厚生労働省が公表している令和４年（2022）人口動態統計（確定数）によると、令和4年の福井県の離婚件数（組）は850件。これは全国の都道府県で45番目と下位にあたります。

福井県の離婚件数を年次で比較すると、以下表のようになります。

福井県の離婚件数は平成20年の1,298人をピークに減少傾向にあり、令和4年には千人を下回っています。全国の離婚ランキングでは、平成10年から令和4年まで長年にわたり下から3番目の45位をキープしています。

参考：令和４年（2022）人口動態統計（確定数）

福井県の離婚率・特殊離婚率

また、福井県の令和4年（2022年）の離婚率（人口千対）は1.15。これは人口1,000人に対する離婚件数を表す数字で、福井県の1.15は全国平均の1.47を0.32ポイント下回る低い数字です。

また、離婚件数を婚姻件数で割って算出する特殊離婚率という指標を見ると、福井県の特殊離婚率は30.2％。全国平均 35.5% と比較すると5.3ポイント下回る値となっており、全国的な比較でも婚姻数に対して離婚数が少ない福井県の現状があらわれています。

福井県の離婚種別の割合

また、同じく厚生労働省が公表している「令和４年度 離婚に関する統計の概況」によると、令和2年の福井県の離婚全体に対する協議離婚の割合は86.7%。これは都道府県別の順位を見ると32位にあたります。

離婚には夫婦間の話し合いで離婚を決める協議離婚と、調停や審判など裁判所を介した手続きで進める裁判離婚とがあります。協議離婚の割合の低さ、および裁判離婚の比率の高さは、離婚した夫婦において、夫婦間の話し合いで解決できなかったケースが多いことを指します。

そのため全国平均より1.6ポイント低く、全国のランキングでも32位とやや下位の方に含まれる福井県の現状は、あまり好ましい状況とは言えません。

参考：令和４年度 離婚に関する統計の概況　第10－１表　都道府県別にみた離婚の種類別離婚件数　-令和２年-

統計データに見る福井県の離婚の現状

これら厚生労働省の統計データからは、福井県は離婚件数・離婚率・特殊離婚率の全てで全国下位にあたり、離婚の少ない県ということを示しています。三世代同居率が全国2位という女性が働きやすく子育てがしやすい環境も、福井県の離婚が少ない要因の一つと言えるでしょう。

一方で、夫婦間でトラブルを抱えた場合の協議離婚率は全国平均よりも1.6ポイント低く、裁判所を介した離婚に進みやすい傾向が見られます。調停離婚が不成立で審判離婚に移行する割合も全国と比べて高く、一度夫婦間の関係性が悪化するとお互いに譲らない福井県の頑固な県民性も垣間見えます。

福井県の離婚に関する相談窓口

福井県で離婚を考え始めた場合、どこに、誰に相談するのが最適でしょうか。
よくある離婚の原因別で、福井県でおすすめの相談窓口をご紹介します。

浮気・不倫の相談窓口

離婚弁護士相談広場

離婚弁護士相談広場では福井県内の浮気・不倫をはじめ離婚問題に精通した弁護士を探すことができます。
夫（妻）の浮気や不倫を理由に離婚を検討している方は弁護士への相談がおすすめです。弁護士に相談することで、相手の浮気・不倫を立証するための証拠集めをサポートしてもらい、夫（妻）や不倫相手への慰謝料請求についても交渉を有利に進められます。
弁護士や法律事務所の中には初回相談を無料としているところもあります。無料相談を利用すれば、費用を気にせず夫婦の不安事を相談、以後取るべき対応についてアドバイスをもらうこともできるでしょう。

福井県で相談できる離婚弁護士はこちら

暴力・DV・モラハラの相談窓口

家庭内での暴力やDV、モラハラなどでお悩みの方に対しては、お住まいの自治体・役所や地方公共団体が相談窓口を設置しています。

配偶者暴力被害者支援センター

福井県では、「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律」（DV防止法）に基づき、配偶者暴力被害者支援センターを県内各所に設置しています。

福井県が紹介している配偶者暴力の相談窓口は以下の通りです。

• 児童・女性相談所（女性相談支援センター）
• 生活学習館（ユー・アイふくい）
• 総合福祉相談所 こども・女性支援課
• 福井健康福祉センター
• 坂井健康福祉センター
• 奥越健康福祉センター
• 丹南健康福祉センター
• 丹南健康福祉センター（武生保健福祉部）
• 二州健康福祉センター
• 若狭健康福祉センター
• 児童・女性相談所　男性DV相談

これらの支援センターでは、配偶者からの暴力・DV・離婚・男女問題・家庭の不和やいざこざなどに関する相談、援助、一時保護などの業務を通じて、ご相談者の問題解決のための各種助言・対応を行っています。

配偶者暴力被害者支援センターの活動について詳しくは、福井県ホームページ内の下記をご参照ください。
参照：福井県内のＤＶ相談窓口 – 福井県ホームページ(児童家庭課)

公益財団法人 ふくい女性財団

公益財団法人 ふくい女性財団は、女性の自立や社会参加を促進するために、情報提供、研修、チャイルドルームの運営など様々な事業を展開している公益財団法人です。

DV被害相談も受け付けており、女性相談員が電話または面接により丁寧に話を聴き、解決へと向けたアドバイスやサポートを行っています。また、併設する「ふくいウイメンズ・オアシス」では、同じ悩みを抱える女性同士が集うサロンを開催しており、必要に応じて弁護士や心理士といった専門家を招いて助言してもらう機会を設けています。

女性総合相談 DVセンター ｜公益財団法人 ふくい女性財団

福井県内の警察署

DVに関する相談は、福井県内の警察署でも受け付けています。

• 福井県警察本部 警察総合相談室
• 福井警察署
• 福井南警察署
• 大野警察署
• 勝山警察署
• あわら警察署
• 坂井警察署
• 坂井西警察署
• 鯖江警察署
• 越前警察署
• 敦賀警察署
• 小浜警察署

警察署では暴力（DV）行為・ストーカー被害などの相談を受け付けています。
夫婦関係のこじれから起こったトラブルにより心身の危険を感じた場合は、状況が悪化する前に、お近くの警察までご相談ください。
こんなときはこの係へ – 福井県警察

国際離婚に関する相談窓口

福井県で外国人の夫（妻）との離婚を検討している場合、外国人との交渉・折衝に対応可能な弁護士への相談をおすすめします。
外国人との国際離婚の場合、法的に有効な離婚手続きを日本で行えるか、また、国内法に基づいた離婚が相手国に認められるか、が離婚手続きを進める上での課題となり、通常の日本国籍・日本在住の人同士の離婚とは異なる留意・配慮が必要です。

自分で弁護士を探す

こうしたことから、国際離婚への対応経験のない弁護士・法律事務所に依頼するにはやや未知数な部分があり、依頼者側も交渉をスムーズに進められる弁護士を選んでいく姿勢が求められます。

国際離婚に対応可能な弁護士・法律事務所は、当サイト 離婚弁護士相談広場でもお探しいただけます。
自分の状況に合う弁護士や事務所があれば、まずは相談してみることをおすすめします。

福井県で相談できる離婚弁護士はこちら

福井弁護士会に相談する

福井弁護士会は、福井県内に事務所のある弁護士が必ず加入する公的団体です。
福井弁護士会は福井県内各地に法律相談窓口を開設し、離婚問題をふくむ様々な法律トラブルへの相談を受け付けています。
30分5,000円の有料面談のほか、小浜市・敦賀市・武生市では無料相談も実施しています。相談内容がはっきりしない場合は、まずは無料相談の利用をおすすめします。
福井弁護士会が設置している相談窓口は以下の通りです。

• 福井弁護士会
• 市民プラザたけふ（越前市）
• プラザ萬象（敦賀市）
• 働く婦人の家（小浜市）
• 越前市文化センター（武生市）

法律相談を予約する際は、国際離婚に関する相談である旨は伝えるようにしましょう。確実とは言えませんが、事前に伝えておくことで、弁護士会の中でも国際離婚に詳しい弁護士に対応してもらえる場合があります。

参照：法律相談のご案内 | 福井弁護士会

一般社団法人福井県外国人支援センター　外国人のための相談支援

また、離婚を希望しているのが外国人の方の場合、一般社団法人福井県外国人支援センターが行っている外国人のための相談支援も利用できます。
外国人の方の結婚や離婚をはじめ、様々な悩み・トラブルについての相談が可能です。

対応言語や相談日時等、詳細についてはセンターまで直接お問い合わせください。
参照：一般社団法人福井県外国人支援センター

福井県の離婚調停申立て先となる家庭裁判所

離婚協議で話し合いがまとまらない場合、離婚調停や離婚審判、難航した場合は離婚裁判を裁判所に申し立て、判断を求めることになります。
福井県内の家庭裁判所および支部は以下の通りです。

• 福井家庭裁判所
• 福井家庭裁判所 武生支部
• 福井家庭裁判所 敦賀支部
• 福井家庭裁判所 小浜出張所

参考：福井地方・家庭裁判所について＞管内の裁判所の所在地 | 裁判所

福井県の母子家庭（父子家庭）に関する相談

福井県で母子家庭・父子家庭になり、生活や仕事、育児のことで不安なことがある場合は、一般財団法人 福井県母子寡婦福祉連合会をご活用ください。

一般財団法人 福井県母子寡婦福祉連合会

一般財団法人 福井県母子寡婦福祉連合会は、ひとり親家庭等の生活の向上を目指し、各種相談、自立支援プログラム策定、就業支援講習など様々な活動を行う民間団体です。

同じ立場の方々がお互いの悩みを打ち明け、交流を図ることができるよう、日帰り旅行などのイベントも定期的に開催しています。

また、全国組織である全国母子寡婦福祉団体協議会が行う給付型奨学金（ひとり親家庭支援奨学金）の福井県における窓口として、精神面・経済面双方から母子家庭・父子家庭の支援につながる取り組みを行っています。

参考：一般財団法人 福井県母子寡婦福祉連合会

福井県の配偶者からの暴力（DV）に関する相談件数

内閣府男女共同参画局では、配偶者暴力相談支援センターに対する配偶者の暴力(DV）に関する都道府県別の相談件数を集計し、公表しています。

令和4年度（2022年）の福井県における配偶者暴力（DV）に関する相談件数は総数794件。県内に相談施設は8箇所あり、1センターあたり相談件数は99.3件。1センターあたりの相談ペースとして見ると、福井県は全国で45番目と下位に含まれます。

一方で、配偶者暴力の相談者の男女比を見ると、女性734人に対して男性60人と圧倒的に女性が多く、福井県において女性が夫の暴力に苦しむケースが多い構図が数字としてあらわれています。

配偶者暴力相談支援センターにおける相談件数等（令和４年度分）

離婚調停申立て先の福井県の家庭裁判所一覧

福井県で母子家庭・父子家庭になってお悩みの方は下記へご相談を

母子家庭・父子家庭になり、生活や仕事、育児のことで不安なことがある場合はお住まいのエリアの母子福祉団体にご相談ください。母子福祉団体はひとり親家庭の福祉の向上を目的とした団体です。

離婚に強い弁護士をお探しの福井県在住の方へ

福井県にお住まいで、離婚にお悩みの方、福井県に事務所を構える弁護士事務所か、離婚調停に強い出張可能な弁護士に相談することで交渉がスムーズに進み、慰謝料の増額やスムーズな離婚成立を目指すことが可能です。

まずはお気軽に相談してみてください。