離婚を決意した理由|女性が離婚を決断する前に考えるべきこと

人生の分岐点に悩む女性

離婚を決意する瞬間は、女性と男性で異なります。暴力や相手の不倫、金銭問題や夫の実家との関係悪化などが多いです。離婚を決意する前には、離婚原因や離婚後の生活、離婚時に受けられる慰謝料や財産分与の支払いについて、子どもの親権などについても考えておかないといけません。慎重に決断をすることで、上手に離婚をすすめましょう。

1.離婚を決意できる?自信を持てないのは当たり前

結婚をしたときには「一生をともに生きていこう」などと考えているものですが、時間が経つと「離婚したい」と考えてしまうことがあるものです。このような考えがふと頭をよぎったとき、本当に離婚をすすめて良いのかどうか、自信を持てないことが多いです。離婚は人生の重大事ですから、一時的な感情によって離婚をしてしまうと後悔することにもつながります。

ただ、本当に離婚をすべきケースも多いですし、離婚をしたことで人生が変わり、成功している人もたくさんいます。また、近年は昔よりも離婚に対する抵抗感が減っていることもあって、離婚をすることによる不利益も小さくなっています。

離婚をすべきか迷っているとき、「他の人はどんなときに離婚しているんだろう」ということが気になっていることも多いでしょう。実際、一般の人がどのようなことで離婚をしているのかを見ると、離婚を決意するかどうかの参考になります。そこでまずは、日本ではどのような理由で離婚を決意する人が多いのか、裁判所の統計データをもとに考察してみましょう。

2.妻が離婚を決意することが圧倒的に多い!

離婚というと、夫側からの希望と妻側からの希望と、どちらが多いと思われますか?やはり、夫の方が収入が多く、離婚後も生活に困らないから、夫側からの離婚請求が多いと思われるでしょうか?

実は、そうではありません。離婚では、夫側からの申立よりも妻側からの申立件数の方が、圧倒的に多いのです。平成25年度の統計データによると、夫側からの離婚申立件数は18,345件であるのに対し、妻側からの申立件数は48,479件にも及んでいます。妻は、夫の2倍以上も離婚を決意することが多いということです。

このことは、反対に言うと、「妻が離婚を望んでいても夫はそれを望んでいない」ケースが多いことも意味しています。相手が離婚を決意してくれないと、離婚をすすめるのは難しくなるので、妻が離婚をしたいときには工夫が必要になるのです。

3.妻側が離婚を決意する理由

それでは、妻側が離婚を決意するとき、どのような理由が多いのでしょうか?最も多いのは、性格の不一致です。また、DV(暴力)も、女性側が主張する離婚原因として多く見られます。次いで生活費を渡さないという経済的なDV、暴言や異常な束縛などの精神的DVも多いですし、異性関係(不貞)、家庭を顧みないこと、性的な不一致(セックスレスなど)、家族や実家との不仲、過剰な飲酒なども離婚原因として頻繁に見られます。

4.女性の離婚調停の申立動機は?

離婚を決意した女性が、実際に家庭裁判所で離婚調停を申し立てるとき、どのような理由によるものが多いのでしょうか?以下で、平成25年における婚姻事件申立件数をもとにして、表にまとめてみました。

女性 件数
1位 性格が合わない 21,552
2位 暴力を振るう 11,955
3位 異性関係 9,465
4位 浪費する 5,844
5位 性的不調和 3,920
6位 酒を飲み過ぎる 3,213
7位 病気 1,660

やはり、性格が合わないことを理由として離婚を希望する人が多いことがわかります。次いで、DVや相手の不貞(異性関係)が続いています。相手の浪費などの借金問題も、離婚理由につながりやすいです。なお、これらの理由の中には、精神的DV(モラハラ)や経済的DV、家庭を顧みないことや実家との不調和などの問題も含まれています。それらは、性格の不一致や暴力などに包含されているものと考えて良いでしょう。

5.女性が離婚を決意する瞬間は?

多くの人は、どのような瞬間に離婚を決意しているのでしょうか?妻が離婚しようと考えてしまう具体的な場面を見てみましょう。

5-1.暴力を振るわれた

暴力で離婚を決意したAさんの話

相手が暴力を振るうケースでは、当然、女性は「離婚しよう」と考えることが多いです。夫からの暴力が酷くて離婚を決意したAさんに、お話を伺ってみましょう。

私は、結婚して10年の夫がいましたが、夫は結婚当初から、キレる性格で、気に入らないことがあると暴れることが多かったです。私も何度も殴られましたが、最初はそう大事にもならなかったので、我慢していました。また、夫はひとしきり暴れて気持ちが落ち着いて反省をするので、私もついつい許してしまったのです。ところが、夫の暴力はだんだんエスカレートしてきて、一回暴れ出したら3時間でも4時間でも暴れ続けるようになりました。子どもが生まれたら変わってくれるかな?という期待もあったのですが、結局変わらず、赤ちゃんがいても気にせずに暴れるので子どもの身に危険が及びそうになったこともありました。

ある夜、また夫が暴れて私が殴られていましたが、子どもが火がついたように泣きだして、私は、「このままだったら私はこの人を殺してしまうかもしれない」と思いました。そして、これ以上は一緒にいられないと思い、子どもを連れて家を飛び出し、そのまま警察に駆け込んで保護してもらいました。

暴言(モラハラ)で離婚を決意したBさんのケース

夫の暴言が酷かったり、暴れたりする場合にも、妻は離婚を決意しやすいです。モラハラで離婚を決意したBさんにお話を聞いてみましょう。

夫は、交際中は普通に優しいタイプの人だったのですが、結婚してみると、妻にはとても厳しい態度の人でした。私のことをばかにする発言を繰り返して、「お前はつまらない人間だ。相手をするのは俺だけだ」などと言ってきました。また、私が夫の言うことに反対をしようものなら、2~3時間でも平気で説教をされました。行動の束縛も激しくて、携帯にしょっちゅうメールを送ってこられて返信しないと切れられましたし、お金の使い方についてもすごく細かく口出しされて「絶対にスーパーの特売で買え」と言われ、それができなかったら、この世の終わりかと思うくらいに夜中まで説教をされるのです。私は、ストレスで円形脱毛症になり、だんだんと耐えられなくなりました。何が普通かがわからなくなったので、実家の両親や友達に相談をすると「それはおかしいよ、離婚した方がいいよ」と言われたので、確かにそうだと思って離婚することにして、家を飛び出して実家に帰りました。

監視がきついケースでも離婚が問題になる

DVやモラハラに関連して、相手による監視が厳しすぎる場合にも、女性は嫌気がさして離婚を決意します。たとえば、携帯やスマホを必ずチェックする夫や、毎日の行動を確認してくる夫、1日のスケジュールを表にして渡してきて、そのとおりに行動をするように強制する夫、毎日自宅の電話にかけてきて、妻が家にいることを確認しようとする夫などがいますが、このようなことが続くと、妻は耐えられなくなります。妻を実家にまったく返してくれなくなる夫もいますし、酷いケースでは、妻の親族の葬式などへの出席すら認めない夫もいます。

5-2.子どもの様子がおかしくなったとき

子どもの様子が原因で離婚を決意したCさんのケース

妻が離婚を決意する理由として、子どもの行動がきっかけになることも多いです。よくあるのは、子どもが夫の言動におびえたり、子どもの身に危害が及ぶことをおそれたりした場合です。子どもの行動がきっかけで離婚を決意したCさんのお話を聞いてみましょう。

私たち夫婦には子どもがいるのですが、夫はもともと子どもがあまり好きではないみたいで、子どもが生まれてもまったく世話をしてくれませんでした。それだけではなく、子どもが泣いたら「うるさい!」と言ってキレるので、私が子どもを外に連れて行ってあやさないといけませんでした。また、夫は気に入らないことがあると、子どもに手を挙げるようになりました。私は、「やめて!」と言いましたが聞いてくれず、子どもは夫にとてもおびえるようになりました。私自身に対しては暴力がありませんでしたが、子どもが殴られている様子を見ているとつらくて、この人と一緒にいていいの?と疑問がわいてきました。

しかも、そのうち夫がどうも不倫を始めたみたいなのです。私に対する態度も変わりましたし、子どもに対してはさらに態度がきつくなって、子どもに怒鳴りつけるので、子どもが凍りついてしまったこともありました。こんな様子を見ていたらとても結婚生活を続けていけないと思い、離婚することに決めました。

ストレスで子どもの様子がおかしくなることもある

夫婦仲が悪くなると、家の中で口喧嘩が絶えなくなります。口をきいていないときには、常にぴりぴりした空気が張り詰めて、非常に過ごしにくい空間になってしまいます。このような場合であっても、夫婦二人だけなら、お互いに家庭内別居のまましばらく我慢しようと考えることもあります。しかし、子どもが影響を受ける場合、そうはいっていられません。特に小学生以下の小さな子どもがいる場合、両親の不仲な状態が続くと非常に大きなストレスを感じて、身体的や精神的ないろいろな症状が起こってくることがあります。たとえば、目をしばしばさせるチックのような症状が出たり、うまく話ができなくなったり、ある程度大きくなった子どもなのにおねしょをしてしまったりします。

このように、子どもにまで悪影響が出てきたら、妻は離婚を決意することが多いです。

5-3.夫の金銭問題

相手が内緒で借金をしていたことが判明して離婚を決意したDさんのケース

相手が内緒で借金をしていることが判明したときにも、妻が離婚しようと考えることがよくあります。相手の借金が原因で離婚を決意したDさんのお話を聞いてみましょう。

結婚前は気づかなかったのですが、夫には借金癖がありました。パチンコなどをしているわけではなさそうなのですが、気がついたら借金をしているのです。はじめてこのことに気がついたときには大変なショックでした。一瞬離婚も考えましたが、最初のときは、夫もものすごく反省していましたし、夫の両親が借金を立て替えてくれたので、私ももう一度やり直そうと思って離婚しませんでした。

ところが1年くらい経つと、夫がまたサラ金から借金していることがわかったのです。その金額も以前より増えていました。前のときに「もう二度と借金しない」と言っていたのに、約束を破られたので、私は夫に対する不信感を抱きました。離婚したいと言うと、夫は、「これが最後だから、どうか許してほしい」と言って、泣いて土下座してきたのです。私も、そこまで言うならと思って許すことにして、夫の借金は家のお金から支払いました。

ところがその後しばらくすると、夫がまたサラ金からお金を借りているとわかったのです。今度という今度はもう許すことができないと思い、私は夫と離婚することに決めました。

夫の収入がなくなった場合にも離婚することが多い

金銭に関する問題としては、借金だけではなく夫の収入も問題となります。もともと収入が目当てで結婚したのではなくても、収入がなくなったら離婚に至る例があります。

たとえば、もともとはサラリーマンで安定した収入があり、子どもと3人で普通に生活ができていたケースでも、夫が突然脱サラをして事業を始め、その事業がまったくうまく行かず、家族の生活が破綻してしまうことなどがあります。妻が、夫婦であれば助け合うべきと思って、最初は夫の事業に協力しようとしても、夫が経営者として素人だと、夫の言動に従っていても事業はうまくいきません。結局、家計のお金が足りなくなるので妻が働き出て、そのお金でなんとか生活を維持している、という状態になります。

こうなると、妻と夫の距離はどんどん遠ざかってしまい、妻は相手と一緒にいる意味を感じられなくなって離婚を決意します。

5-4.相手の実家の問題

夫の実家から暴言を吐かれて離婚を決意したEさん

妻が離婚を決意するのは、夫自身による言動が原因とは限りません。夫の実家による暴言が原因で離婚を決意したEさんのケースを見てみましょう。

私は、夫とは恋愛結婚だったのですが、夫の両親は当初から私や私の実家を見下した態度でした。たとえば、夫の両親は私の実家が団地に住んでいるからといって、「団地住まいの人はレベルが低い」などと言ってきたこともありますし、私自身に対し、「そんなことも知らないのか。やっぱり教育レベルが低い」「〇〇(夫の名前)には釣り合っていない」「大学時代の彼女と結婚していたらあの子は幸せだったのに」などと言われたこともありました。

また、「この家に入ったのだから、これからはご両親とは関わらない方が良い」と言われたので、私は里帰りもしにくくなりましたし、親との連絡も取りづらくなってしまいました。このようなことが度重なって耐えられなくなったので、夫に「あなたの両親が私や私の実家を下に見るの。どうにかしてほしい」とお願いしたのですが、夫は「本当のことじゃないか」と言うのです。これを聞いて私は愕然として、もう一緒にやっていけないと感じ、離婚を決意しました。

夫の実家に子どもを連れて行かれたFさん

夫の実家の親族が、子どもをとろうとするケースがあります。とるというと語弊があるかもしれませんが、子どもを囲い込もうとするのです。以下で、夫の実家に子どもをとられて離婚を決意したFさんのお話を聞いてみましょう。

私たち夫婦は、夫の実家に近いところにマンションを借りて住んでいたのですが、子どもが生まれると、夫の母親や妹がしょっちゅう家に通ってくるようになりました。子どもがかわいいみたいでかまってくれるのはいいのですが、おかあさんや妹が来ると、ずっと子どもをとられっぱなしになって、私は蚊帳の外に出されて、「家事や雑用をしていたら?」という態度をとられるのです。最初は打ちに通ってきていたのですが、そのうち子どもを夫の実家に連れ帰るようになりました。それで「後で電話するから、そのときに迎えに来て」と言って、私は入れてもらえないのです。

ある日、私が子どもと一緒にいるときに子どもがむずがって泣きだしたとき、おかあさんが「〇〇さん(私)が虐待している!」と血相を変えて怒鳴りだし、無理矢理子どもを奪って連れて行かれてしまいました。私が驚いて「返して下さい」と言っても、「反省するまで一切会わせない!」と言われて、子どもをとられてしまったのです。夫に言っても「君が悪いんじゃない?」と言うだけで何もしてくれず、相変わらず子どもをとられたままです。私はそんな夫を信じられず、離婚することに決めました。

夫がマザコンのケース

夫がマザコンのケースでも、妻が離婚を決意することが多いです。男性は、多少はマザコンの気があることも多いのですが、度を超すと家族生活に多大な影響が及びます。たとえば、家族で何かをしようとするとき、常に「お母さんに聞いてみる」という夫がいます。家族で家を購入するときや、家の間取りや家具を決めたいときなどに、いちいち「お母さんに聞いてみる」と言われたら、ストレスが溜まるのも当然です。

また、夫の実家から子どもの教育に口を出されることもあります。たとえば、子どもの学校を決める時、夫の母親に口出しされて、妻が別の意見を言うと、夫が母親の味方にして「お母さんの言うとおりにしていたら問題ないと思うよ」などと言ってきたら、妻は心から嫌気がさすでしょう。夫の母親が妻に対して理不尽な要求をしてきたときや、夫の母親が間違っている場合などにも、夫が常に母親の味方をするようでは、妻が離婚を考えるのもやむを得ないことです。

5-5.不倫などの裏切りがあった

夫の不倫が原因で離婚を決意したGさんのケース

夫が不倫した場合にも、妻は離婚を決意することが多いです。夫の浮気(不倫)が原因で離婚を決意したGさんのお話を聞いてみましょう。

私たち夫婦はもともと恋愛結婚で、とても仲が良い夫婦でした。毎週土日には趣味の美術館などに出掛けていましたし、結婚してからも恋人同士のように映画を見に行ったりおいしいものを食べに行ったりしていました。ところが、急に夫の態度が変わりました。ほとんど話もせず、目も遭わせてくれなくなり、週末デートもなくなりました。私が、「どうして?」と尋ねても、「何もない」と言うだけです。私が、「私のこと、嫌いになったの?」と聞くと、「嫌い」と言うのです。私は驚いて大変なショックを受けて、「どうして?いつから?あんなに楽しかったじゃない」と言っても、夫は「今までずっと我慢してた。はじめから大嫌いだった」というのです。

納得ができないので、夫の行動を調べたり携帯をチェックしたりしていると、夫は浮気していることがわかりました。私は大変なショックで死にたいと思い、数日間寝込みました。でも、落ち込んでばかりはいられないので、夫に「不倫しているでしょう?別れて」と言いました。夫はしらを切りましたが、私が興信所の報告書を突きつけたら認めました。夫は「僕もちょうど離婚したいと思っていた」などと言い出したので、私はますます許せない気持ちになりました。こんな人と一度でも結婚して一緒にいたことが信じられません。離婚して、一生慰謝料を支払わせ続けたい気持ちです。

パートナーが味方になってくれないと感じたとき

夫の裏切りとまでは言えないかもしれませんが、「パートナーが味方になってくれない」と感じたケースにも、やはり離婚したいと思うことが多いです。これは、人によって感じ方がさまざまなため、一概には言えないのですが、たとえば、妻が体調を崩して寝ているのに、夫は無関心で外に遊びに行ったり、実家に行ったり、また「いつも実家に行くときに体調が悪くなるよね」などと冷たい言葉を書けてきたことが離婚の決意につながった、という人もいます。子どものことや親戚づきあいなどの問題で相談しようとしてもまったく聞いてくれなかったり、反対に馬鹿にされたりしても、妻は「一緒にやっていけない」と感じます。

このように、夫が自分の味方になってくれない人だと感じたら、精神的につながりを感じられなくなり、妻が離婚を決意するきっかけになります。

夫を信頼できず、一緒の将来を描けないと感じたとき

妻が夫との離婚を決意する瞬間には、夫との将来を思い描けないと感じたときもあげられます。夫婦が二人で生きていくとき、たくさんの障害があるものですが、二人なら乗り越えていけると信じることができるので、すすんでいけます。しかし、物事に対する考え方や取り組み方、方向性が全く異なると感じたら、一緒にがんばっていく可能性を考えられなくなってしまいます。自分が言うことを理解してもらえないときや、自分が心配していることを無視されることなどが続くと、離婚するしかないかも、と考えてしまうでしょう。

また、今後相手と一緒に生活を続けていても幸せな未来を想像できない、むしろ、お互いが不幸な未来しか見いだせないと感じると、頭には「離婚」の2文字が浮かびます。何度話合いを繰り返しても平行線になる問題があったり、相手にどうしても許せない行動や癖などがあったりする場合にも、だんだんと耐えられなくなることがあります。

5-6.別の人を好きになったとき

離婚を決意するのは、相手の不倫だけではありません。自分に、相手以外の好きな人ができたときにも、離婚したいと考えるのが当然です。結婚中に別の人を好きになってしまい、離婚を決意したHさんのお話を聞いてみましょう。

私たち夫婦には、子どもがいませんでした。夫婦仲は普通で、特にべたべたすることもありませんでしたが、家の中で普通に会話したりコミュニケーションをとったりしていましたし、休日も一緒に出掛けることはありました。そんなとき、私が通っているスポーツジムで、とても気になる人が現れたのです。私は結婚しているのでそういう気持ちを出してはいけないと思いましたが、向こうの方も私を気に入ってくれたみたいで、だんだんと仲良くなりました。性的な関係はありませんが、私はだんだんその人と一緒になりたいと思うようになったのです。私は夫とはタイプが違うので、あまり同意できないことも多かったのですが、その人とはとてもうまが合って、一生をともに過ごしたいと考えるようになりました。その人のことを好きになるほど、夫が嫌になっていきました。

ついに、私は夫とこれ以上一緒にいるのが耐えがたくなって、離婚することを決意しました。

夫以外の人を好きになるリスク

夫以外の人を好きになって離婚をするときには、大きなリスクを伴います。その人と性的な関係がなかったら重大な問題にはなりにくいですが、性関係になってしまったら、自分が「不貞」したことになってしまうからです。そうなると、自分から離婚訴訟をしても離婚が認められないので、夫が離婚を了承しない限り離婚できなくなってしまいます。

自分の心が他の人に向かっていたら、夫のことを心から疎ましく思い、嫌いになって耐えられなくなることがあります。こうしたケースでは、家庭内別居状態になり、相手の顔を見るのも嫌なので、相手と生活時間帯を合わせないようにしますが、どうしても家の中で相手とすれ違うときなどには、息を止めていたなどということもあります。ここまで「嫌」になってしまったら、もはや離婚するしかありませんが、自分が不貞していたら、これほど「嫌」でも離婚が認められないのです。

また、相手が離婚に応じてくれて離婚ができたとしても、不倫していたら多額の慰謝料を支払わなければならないことはほとんど確実です。結婚中に夫以外の人と交際すると大きなリスクを背負うことになるので、注意しましょう。

夫との離婚を考えたら、まずは弁護士に相談しよう

以上のように、妻が夫との離婚を考えるケースは、非常に多くのパターンがあります。DVや不貞、モラハラなど、明らかに夫に問題があるケースもありますが、性格の不一致など、夫に明確な問題がないケースもありますし、中には自分が不貞してしまうケースもあるでしょう。このような場合、どのように離婚をすすめるべきか、どのような条件で離婚をすべきかなど、いろいろな問題があり、自己判断で夫に離婚を宣言すると、思わぬ不利益を受けるおそれもあります。

そこで、離婚を考えたら、まずは法律のプロである弁護士に相談をしましょう。弁護士なら、離婚の手続きを開始した後の流れを想定した上で、ケースごとにもっとも有効なアドバイスをしてくれるので、離婚すべきかしないべきかや、離婚するとしたらどのように進めたら良いかなどについて、ベストな選択をすることができます。

6.夫側が離婚を決意する理由

夫婦喧嘩

それでは、夫が離婚を決意する場合、どのような理由が多いのでしょうか?先ほどご紹介したように、夫が離婚を希望するケースは妻側の半分にも満たないというデータもありますが、その理由の内訳がどうなっているのかを見てみましょう。

夫側の離婚理由としても、やはり性格の不一致が圧倒的に多いです。今は、多くの夫婦が「性格が合わない」という理由で離婚していることがわかります。男性の場合、次に多いのは異性関係です。そして、モラハラ(精神的DV)や、実家と折り合いが悪いこと、性的な不調和(セックスレスなど)、相手の浪費、同居に応じてくれないこと、相手の異常な性格、相手の身体的暴力、家庭を顧みないことなどが続きます。

夫が離婚を決意する理由で妻にないものとして、「同居に応じない」や「異常性格」があります。これは、妻が夫との同居をせずにいつまでも実家にとどまっていたり、ヒステリーがあったりする場合の問題です。また、夫側が離婚を希望する場合、妻側のケースよりも「実家や親族との折り合いが悪い」ことが上位に入っています。これは、夫と妻側の実家との折り合いが悪いこともありますが、妻と夫側の実家の折り合いが悪いことも含まれると考えられます。夫の方が、夫婦間のつながりよりも「家同士」のつながりを重視している部分があることが読み取れます。

6-1.離婚調停の申立動機は?

それでは、夫が離婚調停を申し立てるとき、どういった動機によるものが多いのでしょうか?以下で、平成25年度の婚姻事件申立件数で、夫側の申立動機をまとめた表を見てみましょう。

男性 件数
1位 性格が合わない 11,647
2位 異性関係 2,837
3位 性的不調和 2,379
4位 浪費する 2,253
5位 暴力を振るう 1,492
6位 病気 952
7位 酒を飲み過ぎる 437

やはり、妻側と同様、「性格が合わない」ことが1位になっています。2位が不貞などの異性関係、3位は性的不調和ですから、男性の方は、妻との性生活を重視していることが多いことがわかります。妻の浪費も、かなり大きな割合を占めています。

7.男性が離婚を決意する瞬間は?

それでは、夫側は具体的にどのような瞬間に離婚を決意するのでしょうか?一例を見てみましょう。

7-1.不倫した

夫は、自分が不倫をすることによって離婚を決意することが多いです。

そもそも、離婚の申立件数を見てもわかるとおり、夫は妻よりも離婚に消極的です。何かよほどのことがなければ、自分から離婚を希望することはありません。そんな中でも、特に積極的に離婚を望むのは、自分が別の相手と結婚したいときです。不倫相手ができると、今まで家族思いで子煩悩だった人でも、人が変わったように離婚を迫ってくることがあります。こうしたとき、家族に生活費を渡すのがばからしくなって、給料も渡さなくなり、妻と子どもが生活に窮してしまうこともあるので、大きな問題となります。

7-2.妻が夫をほめない

夫は、妻が自分を褒めてくれない妻に不満を持つことが多いです。妻にしてみたら、言わなくてもわかっているだろうと考えているかもしれませんが、実際に言葉にしないとまったく伝わらないのが普通です。こうしたすれ違いから、夫が別の女性にやすらぎを求めて不貞につながるケースも多いです。

7-3.収入に不満を言われる

夫は、収入に不満を言われると非常に大きなストレスを感じます。離婚を希望する男性の話を聞いていると、「妻は、自分のことを給料を持ってくる道具としか見ていない」と訴える人が非常に多いのです。たとえば、収入が減ったら「役立たず」と文句を言われたとか、「他の人はもっとかせいでいる」「うちはなんでこんなに生活が苦しいの」「子どものことを考えているの?」などと責め立てられたあげく、離婚を決意する例などがあります。

7-4.執拗に疑われる

不倫をしている夫は自分から離婚しようと考えることが多いですが、不倫をしていない場合に、不倫をしつこく疑われた場合にもやはり離婚を考えてしまいます。たとえば、携帯をたまにチェックするくらいならばさほど問題になりませんが、毎日必ず携帯をチェックされて、女性の名前のアドレスについてはすべて1人1人説明をさせられたり、女性の登録を全て消すように言われたりすると、さすがに嫌になるでしょう。女性からメールが来ていたら、その電話を使ってその女性に対し自分でメールや電話をして「〇〇の妻です。二度と連絡しないでください」などと言う妻もいます。

このようなことがあったら、夫の友人関係や会社での関係にも悪影響が及んでしまいます。

7-5.妻が夫の悪口を言っている

最近は、LINEやメール、SNSなどでいろいろな会話をしたことがすべてデータに残ってしまう時代です。そこで、妻がLINEなどで夫の悪口を言っているのを夫が目にしてショックを受けることがあります。普段は優しくしてくれている妻でも、LINEを見たら酷い悪口を言われているとわかったら、離婚した方が良いのかと考えてしまいます。また、妻が、友人に送るはずのメールを間違って夫に送ってしまうケースもあります。

7-6.妻が不貞する

男性は女性に比べて独占欲が強い性質があります。そこで、女性が不倫をすると、大きなショックを受けるため、離婚したいと考えることがあります。ただ、男性は女性よりも「離婚」に消極的なので、女性が不倫をしても、「反省をさせて、できればやり直したい」と考えることも多いです。こうしたケースでは、不倫をしている女性の方が、ますます夫に嫌気がさして強く離婚を望むようになることもあります。同じように不倫があっても、男性が不倫をするか女性が不倫をするかによって、結果には大きな差が発生してきます。

7-7.妻のヒステリー

男性が離婚を決意する理由で、女性側には少ないものとして、妻のヒステリーがあります。いったんわめきだしたら止まらない、家中に響き渡るような声で叫び続ける、ときにはプラスチックのバットなどを持ち出して周り中をたたいて大きな音を立てたり、夫に対して暴力を振るったりすることもあります。女性の場合、非力なので男性が大けがをしたりものが壊れたりすることは少ないのですが、こうした騒ぎが繰り返されると、夫は耐えがたくなり、離婚したいと考えるようになります。

7-8.不倫相手を攻撃する

男性が不倫をすると、それだけでも離婚しようと考えることが多いのですが、不倫はあくまで遊びであって離婚まではしない、と考える男性が多いのも事実です。しかしこのとき、妻の態度1つで夫の考えが変わることがあります。具体的には、妻が不倫相手を攻撃すると、夫は妻との離婚を望みます。たとえば、妻が「目にもの見せてやる」「すべてを奪ってやる」「不倫女」「慰謝料をとってやる。一生苦しめてやる」などと言って、目の色を変えて必死になっているのを見ると、嫌気がさして「やっぱり離婚しよう」と考えるのです。

自分が離婚をしておいて余りにも勝手な言い分ですが、実際によくあることです。このような場合、妻側としては、相手が悪いのですから、冷静さを失わずに粛々と離婚と慰謝料請求という法的な手続きを進めていくべきです。

7-9.実家との不和

夫は、妻よりも家(実家)との関係を重視する傾向がありますし、マザコンの男性も多いのが実情です。そこで、妻と自分の実家との関係がうまくいっていない場合、夫は妻の味方をせずに自分の実家側についてしまうことがあります。妻が夫の実家についての相談をしても、夫は妻をかばうどころか、妻に対し「お前の態度が悪いんじゃないの?」などと言うこともあります。妻が自分の実家を悪く言っているのを見て、妻と離婚を考える例もあります。

このような男性は、家庭を持つ資格がないので、妻にしてみたら早く別れた方が良いのですが、このようなことがあるのは事実です。

8.離婚の決意が揺らいでしまうときとは?

頭を抱える男性と顔を覆う女性

いったん離婚を決意したとしても、その気持ちが揺らいでしまうことがあります。どういったときに気持ちが揺れるのか、その場合の考え方をご紹介します。

6-1.子どもの問題で悩むケース

多いのは、子どもの問題です。いったんは離婚しようと決めても、子どもには両親がそろっている方が良いと思うので、離婚を考え直そうとするのです。実際に、実家や友人などの周囲に相談したら、「子どもがいるんだから離婚はやめといたら?」などと言われることが多いです。「父なし子にするつもりか」などと言われて、まるで自分が悪者のように感じて離婚を思いとどまってしまう例もあります。

6-2.離婚後の生活が心配で揺らぐケース

また、離婚後の生活のことを考えて、決意が揺らぐことも多いです。自分に十分な収入がない場合には、離婚後自立して生活していけるかが不安ですし、小さな子どもがいたら、子どもを抱えて2人の生活を支えていけるのか、不安になることも当然です。実際、近年では「シングルマザーの貧困世帯」などが社会問題として取り上げられていることも多いので、自分がそうなったらどうしよう?と心配してしまうでしょう。

6-3.世間体が悪いので迷うケース

さらに、離婚をすると世間体も悪くなります。旧姓に戻すかどうかも考えないといけませんし、仕事をしていたら、勤務先で噂が流れても面倒だと感じます。子どもの学校でもあれこれ言われるかもしれないと考えたら、うんざりしてくることも多いです。

6-4.決意が揺らいだときの考え方

このように、離婚すべきかどうかで悩んだら、以下のように考えましょう。

まず、子どものことで悩んだケースです。この場合、夫婦でいるのが本当に子どものためになるのかを考えてみましょう。一般的には「両親がそろっているのがいい」と言われますが、両親が不仲で喧嘩ばかりを繰り返しているなら、離婚した方がかえって子どもの精神状態がよくなることがあります。

また、お金の問題については、離婚後どのような収入を得られるのか、その中でやっていけるのかについて、具体的に考えてみましょう。子どもをかかえていても、最終的には生活保護を受けて生きていくこともできますし、実際に離婚をしてそのような形で生活をしている人もいます。子どもがある程度大きくなって働けるようになったら生活保護を卒業して自立することもできます。

また、世間体については、ある程度開き直るしかありません。離婚をすると、必ず悪く受け止める人はいます。しかし、今は芸能人はもちろんのこと、一般人でも離婚が当たり前の時代です。バツニ、バツサンなどという人も多いですし、社会人として立派に成功している例も多いです。そこで、離婚によって世間体が悪くなることを大きく心配する必要はありません。反対に、世間体がどうしても気になるなら、離婚をしない方が良い段階なのかもしれません。

離婚の決意が揺らいだときに味方になってくれるのは弁護士

ひと言で離婚と言っても、実際にはそれを進めるのは非常に大変です。いったんは決意をしても、揺らいでしまうことは何度もあるでしょう。そんなとき、味方になってくれるのは弁護士です。弁護士に相談をすると、本当に離婚すべき事案かどうかについて、アドバイスをしてくれます。いったん離婚をしようと決めた後、気持ちが揺らいでしまったときにも冷静な第三者としての視点から判断をしてくれます。

また、子どものために離婚を思いとどまろうとしていても、子どもに対する影響を最小限にする方法を教えてくれますし、親権を取得できるようにベストを尽くしてくれます。離婚後の生活が心配な場合には、離婚後受けられる給付のことや生活保護などの行政のサポートについてアドバイスしてくれますし、他のケースでシングルマザーがどんな風に生活しているのかを聞いて、勇気を出すこともできます。離婚の決意が揺らいだときにこそ、弁護士に相談をしてみましょう。

7.離婚を決意する前に考えておくべきこと

特に女性が離婚を決意する前に、必ず考えておきたいことがありますので、以下でご紹介します。

7-1.離婚原因はあるのか?

まず、法律上の離婚原因があるのかが重要です。日本では、協議離婚や調停離婚をするときには法律上の離婚原因は不要ですが、相手が離婚を了承しない場合には、離婚訴訟で裁判所に離婚を認めてもらわないといけません。このときには、民法で定められた離婚原因がないと、離婚できないのです。法律上の離婚原因は、不貞(相手の不貞)と悪意の遺棄(見捨てること、生活費不払いなど)、3年以上の生死不明、回復しがたい精神病、その他婚姻を継続し難い重大な事由です。

たとえば単なる性格の不一致のケースなどではこれらの離婚理由が認められないことが多く、離婚が難しくなる可能性があるので、注意が必要です。

7-2.相手は離婚に応じてくれそうか?

離婚を決意する前に、相手が離婚に応じてくれそうかどうかも考えておくべきです。相手が離婚に応じてくれたら、少なくとも離婚できるかどうかでつまずく必要がありません。お金や親権などの離婚条件が決まったら確実に離婚ができます。しかし、相手が離婚に応じない場合には、最終的に訴訟で離婚を認めてもらわないといけないので、期間も長引きますし、費用も労力もかかります。相手が離婚に応じそうにない場合、相手に離婚を決意させるための工夫が必要になります。

7-3.自立して生活ができるのか?

離婚を決意する前に、離婚後の生活についてしっかり考えておく必要があります。特に専業主婦などで収入がない場合、自立して生活を成り立たせることができるのかが問題です。実家に戻らないケースでは、家賃も光熱費もかかりますし、子どもの生活費や保育園、幼稚園や学校などにかかる費用も必要です。

子どもに不自由をさせたくないことが普通ですが、収入も無いのに2人で暮らしていたら、子どもにも我慢をさせることになりますし、お互いに息が詰まって苦しい思いをしなければなりません。

7-4.財産分与はどのくらいもらえるの?

女性が失敗しない離婚をするためには、財産分与をどのくらいもらうことができるのかが非常に重要です。多額の財産分与を受けることができたら、離婚後の生活もしばらくは安心ですし、お金を置いておけば何かと不安な離婚後の生活において、何かあったときにも対処しやすいです。

夫婦の財産分与の対象になるのは、婚姻中に積み立てた夫婦の共有財産です。また、離婚時に共有財産を明らかにしないと、その分与を受けることはできません。そこで離婚を決意するなら、今、家にどのような財産がどのくらいあるのかについて、正確に把握しておく必要があります。預貯金や不動産、投資信託や株券、社内積立や生命保険などの洗い出しから始めましょう。そして、財産分与として受けとることができるのはその2分の1なので、どのくらい受けとれそうか計算して離婚後の生活設計をすると良いでしょう。

7-5.慰謝料はもらえるの?支払いはあるの?

離婚の際には、相手から慰謝料を支払ってもらえるケースがありますし、反対に自分が慰謝料を支払わなくてはいけないケースもあります。また、すべての離婚のケースで慰謝料が発生するわけではなく、どちらも慰謝料を支払わないケースもあります。そこで、離婚の決意をする前に、もし離婚をしたら慰謝料の支払いがどうなるのかについての目算を立てておくべきです。

相手に慰謝料を支払ってもらえるのは、相手に「有責性」がある場合です。有責性とは、離婚原因を作った責任がある、ということです。たとえば、相手が不倫した場合、DVがあった場合、相手が生活費不払いをした場合などには、相手に慰謝料請求ができます。また、このような場合、いくらくらいの慰謝料を請求できるかどうかも事前に確認しておくべきです。離婚慰謝料には事案ごとの相場があるため、しらべて把握しておきましょう。

反対に、自分が不貞しているケースなどでは、相手にそのことを知られていたら慰謝料を支払わなければなりません。そこで、なるべくなら相手に不貞を知られない方が有利になりますし、もし知られた場合にいくらまでなら支払えるかなど、目算を立てておくべきです。

7-6.子どもの親権は?面会交流は?

離婚するとき、未成年の子どもがいたら、子どもの親権の問題が非常に重要です。日本では、離婚後の共同親権は認められないので、離婚時にはどちらの親が離婚後の親権者になるのかを決めないといけません。そこで、離婚を決意する際には、同時に子どもの親権者になるかならないかを決めないといけないのです。

自分が子どもの親権者になりたいと思っても、相手も親権者になりたいと希望したら、相手との親権争いが発生します。最終的には裁判所が親権者を判断しますが、このとき、相手の方が適切だと判断されたら相手に親権をとられてしまい、子どもと一緒に暮らせなくなる可能性もあります。

また、子どもの親権者にならない親との面会交流のことも考えておくべきです。離婚時には、面会交流の方法を取り決めておくことができます。この権利は、子どもが離婚後に両方の親からの愛情を感じて成長するためにも必要な重要な権利なので、積極的に行っていくべきものです。ただ、その具体的な内容や方法については、相手と話し合って決めないといけません。そこで、相手とどのくらいの頻度で子どもと面会させるのか、またどのような方法で会わせるのかなども考えておくべきです。

7-7.離婚後どこに住むの?

離婚を決意する際、離婚後にどこに住むかという居住場所についても計画を立てておきましょう。実家に帰って親と一緒に暮らすこともありますが、実家が遠い場合や狭い場合などにはそれができないケースもあります。子どもが学校に通っている場合には、通いやすい場所を選ぶ必要もあるでしょう。以前の家の近くに引っ越すと噂になるので、いっそのこと遠くに引っ越すのも1つの方法ですし、賃貸住宅を選ぶなら、家賃や立地条件、近隣の治安状態などもチェックしておかなければなりません。

離婚をするときには、離婚後どのような生活をしようとしているのか、なるべく具体的に思い描いておくべきです。

8.相手に離婚を決意させるには?

自分が離婚したいと思っても、相手が離婚に応じてくれない限り協議離婚や調停離婚はできません。そうなると、離婚訴訟が必要になって多大な手間と費用がかかります。そこで、なるべくなら相手に離婚を決意させて話合いで離婚すべきです。このとき、上手に話を持っていかないと、相手が頑なになって「離婚しない」などと言い出すことがあるので注意が必要です。そこで相手に離婚を決意させる方法にはどのようなものがあるのか、ケースごとにおすすめの方法をご紹介します。

8-1.ストレートに「離婚したい」と告げる

まずは、ストレートに「離婚したい」と告げる方法です。この方法は、ほとんどどのようなケースでも利用できます。ただし、相手が不貞をしている場合には、なるべく不貞の証拠がとれてから離婚したいと告げましょう。この場合、先に離婚したいというと、相手が警戒して不貞の証拠をとれなくなってしまうおそれがあるためです。

また、ときどき、自分から離婚したいと言い出したら不利になると思い込んでいる人がいて、そういった人は、相手から離婚したいと言わせようとして、さまざまな行動をとります。しかし、そのような回りくどい行動が裏目に出ることがありますし、自分から離婚したいと言っても不利になることはありません。相手にしても、はっきり「離婚」と言われることで、具体的に意識し始めて離婚を決意することもあります。そこで、躊躇する必要はないので、離婚したいなら、自分からその意思を告げましょう。

8-2.離婚届けを書くようにせまる

「離婚したい」と言っても相手が離婚に応じてくれないことがあります。相手が不貞や借金などの問題行動をしているにもかかわらず「絶対に離婚しない」と言われてしまう例もあります。このような場合には、離婚届けをとってきて、相手に「書いて」と言ってせまることも1つの方法です。ここまで妻が本気になっているなら仕方がないか、と考えて、相手が離婚の決意をすることにつながります。

8-3.家庭内別居状態になる

ストレートな方法ではなかなか離婚に応じてくれない相手の場合には、ある程度時間をかけて離婚を決意させなければなりません。そのためには、家庭内別居状態を作り出しましょう。寝室を分け、食事の時間や食事内容を分け、生活時間帯を分けて、なるべく相手と顔を合わさないようにします。顔を合わせることがあっても口をきかず、お互いに完全に無視をします。ここまでの状態になれば、多くの人は離婚しようと考えます。ただ、あまりにぴりぴりした空気になると、子どもがストレスを感じることがあるので、注意が必要です。その場合、同居で家庭内別居を続けるよりも別居した方が良いケースがあります。

8-4.別居する

家庭内別居をしてもなかなか離婚にすすまない場合には、別居してしまいましょう。別居すると、一気に離婚に向けてお互いの気持ちがすすむことが多いです。別居をするときには、どちらが家を出るかが問題となります。話し合って決められるならそれでもかまいませんが、相手が離婚を拒絶している場合には、通常自分が家を出るしかなくなります。また、子どもの親権をとりたいなら、このとき必ず子どもを連れて出る必要があります。子どもを置いていったら、たとえ自分が母親であっても相手に親権をとられる可能性が高くなるので、注意が必要です。

生活費も決めておく

別居の際には、相手に生活費(婚姻費用)を負担してもらわないといけません。別居前に生活費についての話合いができなかった場合には、別居後に改めて話し合う必要があります。

DVやモラハラの場合、まずは別居から始めよう

DVやモラハラなどのケースでは、相手に対してストレートに離婚したいと言ったり離婚届けを突きつけたりしても効果がないばかりか、逆に相手から暴力を振るわれてしまうおそれがあります。そこで、これらのケースでは、いきなり別居をするところから始める方が良いことが多いです。

8-5.離婚調停を起こす

別居をしても相手が離婚を決意してくれないなら、いよいよ家庭裁判所で離婚調停を起こす必要があります。裁判所から、離婚調停の呼出状が届いたら、通常は多くの人が離婚やむなしと考えるでしょう。DVやモラハラなどのケースでは、当事者同士で話をしてもまとまらないことが多くトラブル原因になるので、一般的には、当事者同士の話合いなしに別居をしてすぐに離婚調停を申し立てる方法をおすすめします。

8-6.弁護士から通知書を送ってもらう

相手に離婚を決意させるには、弁護士に離婚交渉や調停の代理人を依頼することも効果的です。たとえば、相手と別居していて、自分で相手と話し合いをしていても相手が離婚に応じない場合、弁護士に代理人になってもらって弁護士名で内容証明郵便による通知書(離婚請求書)を送ったら、相手も「妻は本気だ」と感じて離婚を決意することにつながりやすいです。離婚調停をするときにも、妻が1人で申立をするより弁護士が代理人になって申し立てをしている方が、こちらが本気で離婚したいことを相手に実感させやすいですし、相手もあきらめやすくなります。

そこで、相手が強硬に離婚を拒絶している場合には、まずは弁護士をやとって相手に通知書を送ってもらう方法がおすすめです。

離婚を決意したとき、相手に決意させたいとき、頼りになるのは弁護士!

以上のように、離婚を決意する前には、いろいろな問題を検討しておくべきです。重要なポイントは、お金の問題と子どもの問題です。離婚後の生活設計についてはしっかりと確認し、計画を立てておきましょう。もちろん、思った通りにすすむものではありませんが、実行できなかったらその都度修正していけば良いのです。無計画に離婚をすすめると、最終的に思ってもみなかったような結果になり、後悔することにつながります。また、相手が離婚に応じない場合にも問題が大きいです。

離婚を決意させるためには、ストレートに離婚を迫るのが王道ではありますが、DVやモラハラの場合などにはこれとは違った注意が必要ですし、相手が不貞をしている場合などには、先に不貞の証拠をとった後に離婚交渉に入るべきです。後悔しない離婚を実現するためには、弁護士の力が非常に重要です。

相手が離婚に応じない場合でも、弁護士が代理人になっていると知ったらあきらめてくれることもありますし、弁護士が味方になってくれていると思うと、自分としても気持ちが楽になり、落ち着いて物事を考えられるようになります。法的に適切なアドバイスをしてもらえるので、有利に離婚をすすめることが可能です。今、離婚問題を抱えて悩んでいるなら、まずは一度、弁護士の無料相談を受けてみましょう。

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