夫婦喧嘩がきっかけで離婚するのを、食い止める方法は?

夫婦喧嘩から離婚

「最初はただの夫婦喧嘩だったのに、お互いに引き下がれなくなってしまって、離婚してしまった」という夫婦は、少なくありません。でも、そうして離婚してしまった後、後悔する夫婦が多いのも事実です。夫婦喧嘩がきっかけで離婚するのを、食い止める方法はあるでしょうか?

【夫婦喧嘩のパターン1】相手の言い分をまったく聞かない

言い訳をしようとしても、その上から言葉を被せてしまう

激しい言い合いになったときに、激情のあまり何も見えなくなり、一方的に叫ぶだけで相手の言い分をまったく聞かない人がいます。たとえば「リビングに靴下を脱ぎっぱなしにしないでって言ったでしょ!どうしてわからないの?」と妻が頭にきて叫んだときに、夫は実はすぐ片付けようと思っていたのに、スマホに仕事の電話が入ってしまったという場合もあります。

夫はすぐに「これはそうじゃなくて…」と言い訳をしようとしますが、その言葉に被せるように妻が「だいたいあなたは本当にだらしないのよ。いっくら言ってもわからないんだから。最低!」と機関銃のようにまくし立ててしまうと、事態は深刻です。夫としては、「もうどうでもいいや」という、投げやりな気分になってしまうのです。

夫はそのとき、「もういい、わかった」と言うかもしれません。でも、わかったのは妻の気持ちではなく、「どうせ何を言っても、妻にはわかってもらえない」ということがわかったのです。少しずつ積もり積もった妻へのうっぷんが、夫に“離婚”という言葉を言わせるのには、そう時間はかからないでしょう。

本当はどうすれば良かったか?

これは言うまでもなく、「相手がしゃべろうとしたときには、たとえ頭にきていても黙って聞く」という、当たり前のことをするだけです。自分の話を相手が聞いてくれたという気持ちがあるだけで、ムカッときた気持ちはだいぶ和らぐものです。

得てして話が上手で押しが強く、自分の意見が今まで通ってきた経験が多い人の方が、人の話に耳を傾けない傾向にあるようです。

自分の意見を人が聞くのが当然だと思っているので、側にいる人がいまどんな気持ちで聞いているのかを、気付くことができません。こうした人間関係の機微に気付けないと、知らない間に相手は自分と距離を置き始め、「この人とはもう話したくない」と思うようになってしまいます。話をしたくないというレベルは、離婚につながる非常に危険なレベルです。

【夫婦喧嘩のパターン2】目の前で「離婚してやる!」と口走る

あまりの腹立たしさに、離婚の言葉を口走る

これは妻に多いパターンですが、本当はそこまで考えていないのに、夫と喧嘩をする度に「離婚してやる!」と口走る人がいます。本人としてはあまりに腹立たしくて、「そのぐらい言ってやらないと気が済まない」と思っているのですが、相手にしてみれば毎回呪文のように離婚を唱えられているようなものです。

いつしかその言葉はストンと相手の心に落ち、「そうか!よしわかった。そんなに離婚したいなら、離婚しよう」と言わせてしまうのです。そして、その言葉が出てしまったときは、もう“THE END”です。後から「そんなつもりはなかった」と何度言っても、聞く耳はもたないでしょう。

本当はどうすれば良かったか?

「言霊(ことだま)」という言葉がありますが、言葉には霊力のようなものが備わっていて、口に出すことは実現するという不思議な現象があります。「ボクシングでチャンピオンになる!」というようなプラスの言葉は、いくらでも言った方がいいのですが、「離婚してやる!」の言葉だけは、軽々しく口にしないようにしましょう。

【夫婦喧嘩のパターン3】相手の身内の悪口を言う

身内への悪口は、予想以上に相手を深く傷つける

夫婦喧嘩をしたときに、思わず相手の親や兄弟姉妹の悪口を言ってしまう人がいますが、これも絶対にタブーです。

たとえば「お前は本当に世間知らずだな。だいたいお前の母親からして、いい年してうわついた考えしてるもんな」などと、夫婦喧嘩の最中に夫がつい口をすべらせてしまうと、妻は予想以上に深く傷つき、心に怒りを溜め込んでしまいます。

「私のことだけならまだしも、私の母のことまでなじろうとするなんて!とてもじゃないけど、これから長い一生を、あの人と一緒にやっていく自信はない」と、妻は密かに離婚を考え始めるでしょう。

本当はどうすれば良かったか?

これも当然のことですが、相手の身内の悪口は、夫婦喧嘩の最中だったとしてもけっして言わないことです。たとえそれが本当のことだったとしても、自分の身内の悪口を言われて、平気でいられる人はいません。くれぐれも相手の身内のことは悪く言わないよう、肝に銘じておきましょう。

【夫婦喧嘩のパターン4】コンプレックスを指摘する

禁句を口にされると、相手は心の底から傷つく

壮絶な夫婦喧嘩バトルを繰り広げると、思わず怒りが頂点に達してしまい、けっして口に出してはいけない禁句を言ってしまう人がいます。たとえば「お前は俺の言うことが聞けないのか!」と夫が叫ぶと、「な~に言ってるの。このハゲチャビンのデブ親父が!」と妻が口走ってしまうようなパターンです。

夫がハゲやデブということをあまり気にしていない人ならいいのですが、人によってはそのことが、根深いコンプレックスになっている場合があります。夫にしてみれば、けっして侵してはいけない領域を妻に土足で入り込まれ、傷口に塩を塗られたようなものです。

夫を思いっきりなじることができて、妻はスッキリするかもしれませんが、夫はズ~ンと鉛のように重い心をかかえながらこう思います。「このことだけは誰にも言われたくなかったのに、いちばん自分をわかってくれるはずの妻に言われてしまった。どうせハゲでデブの俺なんか、愛してはいないのだろう。この傷は、癒えるものじゃない。また同じことを言われると思うと、いっそのこと離婚したくなる」と。

本当はどうすれば良かったか?

誰にもひとつやふたつは、けっして開けてはいけない心の扉があるものです。それをこじ開けるようなことは、絶対にしてはなりません。コンプレックスを指摘されたからといって、すぐに離婚ということにはならなくても、積み重なるうちに許せない気持ちは頂点まで達していくでしょう。

【夫婦喧嘩のパターン5】暴力をふるう

これはもう言語道断の話ですが、夫婦喧嘩で怒りを爆発させて、妻を殴ってしまう夫がいます。もっとも最近は、夫を殴って泣かせてしまう妻もいるようですが…。

言葉の暴力も傷つきますが、身体に受けた痛みというのは、生涯心の中に消えるものではありません。ごく稀に「あんたなんかなによ!」「おまえこそなんだ!」と、取っ組み合いのサッパリした喧嘩をする夫婦もいますが、それは例外として、基本的に夫婦喧嘩のときに暴力を振るうのは絶対にタブーです。

本当はどうすれば良かったか?

夫婦喧嘩をするときに手をかけないというのは、最も基本的なルールです。それが守れないのであれば、離婚されても仕方ないでしょう。

暴力は、DV(ドメスティック・バイオレンス/ domestic violence)として、立派な離婚理由にもなります。場合によっては多額の慰謝料を請求されることもあり、自分自身の名誉を傷つけることにもなりかねません。どんなに夫婦喧嘩でカッとなっても、暴力だけは振るわないようにしましょう。

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