離婚を両親に相談する?「離婚したい」と思ったら、誰に相談すればいい?

離婚するとき両親に相談する

離婚を親や身内に相談すると、親身になり過ぎる傾向がある

一番頼りになる存在でありながら、一番難しい存在でもある身内

離婚は人生の一大事。「本当に親身になって心配してくれる人に相談したい」と思うのは当然のことです。しかし、身内に相談するのは関係があまりに近いために、親身になり過ぎる傾向があるのも事実です。親や兄弟姉妹の性格なども考えながら、慎重に判断した方が賢明でしょう。

離婚話を真っ先に親に相談し、大失敗したAさんのケース

Aさんは5年間もの長い間、夫の浮気に悩まされ続け、ついに堪忍袋の緒が切れて離婚を考え始めました。実家に帰ったAさんが、「主人と離婚しようと思うの」と母親に打ち明けると、「なぜあなたというものがありながら、5年間も浮気だなんて!そんなことは人間として、絶対に許せないわ。私がお説教してあげる」と、母親は烈火のごとく怒りました。そして、Aさんが止めるのも聞かずに、Aさんのご主人のもとに乗り込んでいってしまったのです。

ご主人と対面したAさんの母親は、「聞いたわ。あなた、うちの娘というものがありながら、5年間も浮気しているんですって?いったいどういうことなの?娘は離婚したいと言っています」と、Aさんが話した悩みの内容をすべて話してしまったのです。

その後Aさんは弁護士の法律相談を受け、浮気が理由で慰謝料を請求する場合には、証拠集めが重要であることを知りました。ところがAさんの夫は母親が乗り込んでからというもの、浮気相手との密会には非常に慎重になり、証拠になりそうなものを一切家に残さなくなりました。Aさんは探偵を雇って調べましたが、浮気の事実は見つからず、夫の浮気を証明することができなくなってしまったのです。

Aさんは仕方なく「性格の不一致」という理由で離婚をし、慰謝料をもらうこともできずに実家に戻りました。「母親に相談したのは間違いだった。真っ先に相談すべきは、プロの法律家だったんだわ」と、後になって気づいたAさんでした。

離婚を親に打ち明けるかどうかは、ケースバイケース

子連れ離婚をする人は、親に相談した方がいい場合もある

Aさんのように、親に相談することがマイナスに働いてしまう場合もありますが、逆に前もって相談した方が良いケースもあります。それは、離婚後に子連れで実家に帰る可能性があるケースです。

子連れ離婚の場合、最初は夫も養育費を払いますが、数年が経つと心変わりをして払わなくなる人が驚くほど沢山います。もしもそうなった場合、Aさんのように実家が応援してくれる場合は親子で実家に戻り、人並みの生活を営むことができます。しかし、養育費も家も応援者もいないシングルマザーは、いま悲惨な生活状態に置かれています。

もしも自分に生計を立てるだけの収入がないなら、まずは実家の親に相談し、離婚後に親子で戻れるかどうかを確認した方が良いでしょう。離婚後に実家に戻れるかどうかは、今度の生活レベルを決めるといってもいいほど重要な問題です。

もしも「同居は難しい」と言われた場合は、いったん離婚を踏みとどまり、生活の目途を立てることも視野に入れましょう。子連れ離婚の悲惨な現状を、インターネットなどでも調べたうえで、離婚の対策を練る必要があります。

相談をすると反対されることも多い

親の世代と自分の世代とは考え方が違うので、親の年齢や性格によっては「夫婦はどんなことがあっても添い遂げるもの」と思っているケースも少なくありません。さすがに夫が暴力をふるう場合や、精神病の場合は反対されないかもしれませんが、浮気であれば「浮気のひとつやふたつ、男の甲斐性」と言われてしまう人もいるでしょう。

親に相談する前に、「反対されたら離婚を本当にやめるのか?」と、自分に問いかけることも必要です。もし親に反対されたとしても、絶対に離婚するつもりなら、事後承諾の方がまだ親から責められないかもしれません。

いちばん頼りになるのは、弁護士などの“法律のプロ”

離婚する気持ちが本気なら、まずは弁護士に相談すべき

自分のことを本気で心配してくれる親や友人は、とても心強い存在ですが、法律的なことを相談する相手としては不十分です。にわかの知識を振り絞って「こうした方がいい」とアドバイスされることが、かえってありがた迷惑であることも少なくないでしょう。

本気で離婚を考えるのであれば、まずは弁護士などの“法律のプロ”に相談するのが、ベストの方法です。弁護士に相談をすると、やはり話の焦点になるのは法律のことです。そこに感情的な問題が入り込む隙はなく、「証拠がなければ浮気を立証できないなんて、なんて理不尽な。夫は本当に浮気をしているのに!」と、法律の冷たさに落ち込むこともあるかもしれません。

民事の問題は、自分が動くしかない

しかし、それが今の法律の現実です。いくら浮気が本当だとしても、裁判官が浮気現場に乗り込むわけにはいきません。離婚問題は“民法”という枠組みなので、刑事事件のように個人の口座を勝手に調べたりすることもできません。たとえば夫が「お金がないから慰謝料が払えない」と言ったとき、「それなら夫の銀行口座を調べればいい」と思っても、それは勝手にはできないのです。

こうした法律の現状にあって、スムーズに希望通りの離婚をするためには、ある意味“したたかさ”を持つことが必須条件です。もちろん離婚自体を迷っている場合は、友人に相談をするのもいいでしょう、しかし、離婚がゆるぎないものなら、慰謝料と養育費をしっかりともらうためには、親や友人に相談している暇などないのです。しっかりと具体的な対処法を弁護士に相談し、やるべきことを行動に移しましょう。

焦らずに、じっくりと離婚問題に取り組む気持ちが大切

離婚する前に、「別居」という選択肢もある

「離婚を焦ってしまった」というのが、離婚をして後で後悔をする典型的なパターンです。離婚を考え始めたときは、「もう一日たりともこの人と一緒にいたくない」という気持ちになってしまうものです。そして、その唯一の手段が「離婚」なのだと、思い込んでしまうのです。

しかし、けっしてそうではありません。離婚というのは書類上の手続きであって、物理的に離れることは、たとえ離婚をしなくても可能なのです。それは「別居」という選択肢です。女性の場合は、“実家に帰る”という方法をとる人も多いでしょう。

いったん夫(妻)と離れてみて、身も心も距離をおいた状態で、あらためて二人の関係を見つめ直すことも大切です。長期にわたる別居ではなく、とりあえず1週間ほど帰ってみて、そこから今後もことをじっくり考えても遅くはないでしょう。今までずっと一緒にいた相手と距離を置くことで、冷静に物事を判断できるようになることもあります。

ただし、別居をする場合には注意も必要です。離婚調停や裁判になったときに、不利になるケースもあるので、あらかじめ弁護士などに相談しておいた方が賢明でしょう。

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