子どもの戸籍を移すときに知っておくべき【3つの注意点】

こどもの戸籍

【注意点1】母親が再婚するケースを考えているか?

「再婚は絶対にあり得ない」と、そのときは思っても…

母親が再婚したらどうするのかという問題は、確率的にもけっして少なくないため、子どもの姓を変えるにあたって必ず考慮しなければならない問題です。

離婚をするときは誰もが「もう結婚なんてこりごり」と思っていることでしょう。「私と子どもたちだけで、新しい人生をやり直すのだ」という気持ちでいっぱいで、とても再婚のことなど考えるゆとりはないに違いありません。

しかし、何年かの歳月が過ぎて離婚の傷も癒えると、新たな道を歩む自分の傍らに、優しく穏やかな人生のパートナーがいるという可能性もあります。そのときに、もし「再婚」という話が出てきた場合は、相手の姓を名乗ることになるのです。

相手が「君の姓を名乗ってもいいよ」と言ってくれれば別ですが、ほとんどの場合、女性が男性の姓を名乗ることになるでしょう。そのときに、もし子どもが自分の旧姓に変更していたら、子どもはどうするべきでしょうか?

「子どもの姓を二度も変えるのは忍びない」という思いもある

離婚した時点では「思い出したくない過去を忘れるためにも、母と子が一緒に姓を変えてやり直したい」と思っていたはずが、今度は再婚によって再び姓を変えなければならないという現実。母親自身は自分が再婚するのですから、ある意味仕方がないとも思えますが、一度姓を変えた子どもたちにとっては非常に深刻な問題です。たとえば離婚時に子どもがまだ1歳以下で、再婚したのが幼稚園就園前であれば、たとえ二度の氏の変更があってもさほど心の傷にはなりません。

しかし、子どもが小学生1年生のときに離婚し、5年生のときに再婚したとなると、子どもは同じ小学校時代に二度も姓を変えなければならなくなります。当然ながら、以前の姓を知っている友だちは大勢いるでしょうし、姓を二度も変えることでいじめの対象になってしまう可能性もないとはいえません。

もしもほんの少しでも再婚の可能性があるならば、離婚時に子どもの姓を変えるかどうかは慎重に判断した方が良いでしょう。

【注意点2】母親は子どもの親権者になっているか?

母親が親権者でない場合は、父親の同意が必要

母親が子どもを引き取ったとしても、正式に親権者になっているとは限りません。子どもの面倒をみる監護権者となってはいても、親権は父親がとっているというパターンもあります。そうなると、子どもが母親の旧姓を名乗るのはやっかいなことになります。

もしも母親が親権者になっていれば、子どもの住所地を管轄する家庭裁判所に「子の氏の変更許可申請書」を提出すれば、子の氏の変更許可における審判の申立てができます。家庭裁判所が出す許可審判書の謄本と子どもの入籍届を市区町村役場に提出すれば、子の氏の変更は完了です。

ところが、母親が子どもの親権者になっていないと、母親の側から子の氏の変更許可における審判申立てができないのです。申立ては親権者である父親がするか、または親権者変更の申立てをしてそれが通らなければなりません。父親がすんなりと同意をしてくれれば問題はありませんが、そうならない場合も覚悟しなければならないでしょう。

子どもが15歳になれば、自分の意思で姓を選べる

たとえば父親の暴力に怯えて暮らしていた母と子の場合は、何としてでも父親の姓を名乗りたくないという強い思いもあるかもしれません。その場合でも、父親が同意するか母親が親権者にならなければ姓は変えられませんが、子どもが15歳以上になれば子の自主的な判断で変更することも可能です。

【注意点3】子どもは母親の実家の戸籍に入れないが大丈夫か?

実家の戸籍に入れるのは母親だけ

母親が旧姓に戻って、戸籍も親元に戻った場合、子どもと一緒に実家の戸籍に入ることはできません。実家の戸籍に入れるのは母親だけで、子どもとは別々の戸籍を持つことになってしまいます。それはなぜかというと、戸籍は夫婦とその子どもを基本としているので、親子以外の孫はそこに入ることができないのです。

「戸籍は単なる紙切れだから」という考え方もありますが、子どもが自分の戸籍謄本を提出する必要が出た場合などに、同居している母親と戸籍が違うというのは違和感もあるでしょう。

母親が新しい戸籍を作ることもできる

もしも母と子で実家に入り、そこで暮らすことになったとしても、戸籍まで実家に入らなければならないという決まりはありません。もしも子どもと同じ戸籍に入りたいなら、母親が戸籍筆頭者となって新しい戸籍を作り、そこに子どもを入れるという方法もあります。

母親が旧姓に戻った場合は、同一戸籍に二つの名字は入れられないので、子どもも母親の旧姓を名乗らなければなりません。もちろん、母親が婚姻時の姓のままで新しい戸籍を作った場合は、子どもは姓を変えずに母親の新戸籍に入ることができます。

子どもにとって、姓が変わるとはどういうこと?

子どもにとって氏の変更は、母親以上にデリケートな問題

子どもが姓を変えるというのは、実は大人が考えている以上にとてもデリケートな問題です。母親は姓が変わっても「離婚したので、姓が変わりました。これからは●●になりますので、よろしくお願いします」と職場や知り合いに報告すれば、それでとやかく言われることはありません。ところが、子どもはまったく違います。名字が変わったとたんに、子どもは友だちから特別な興味の対象となってしまう可能性もあるのです。

たとえば小学生くらいの年齢の子どもたちは、何の悪気もなくこんなことを言うでしょう。

  • 「●●くんはどうして突然●●くんになったの?」
  • 「●●くんは親が離婚したから名字が変わったってママが言ってたけど、本当なの?」

友だちにしてみれば純粋な疑問をぶつけただけなのですが、それを言われた子どもは激しく傷つき、学校に行きたくないと思ってしまう危険性もあります。

元の名字を「教室での呼称」として扱う場合もある

離婚が急激に増えている今、学校側としてはいじめや不登校などの事態を防ぐためにも、子どもの元の名字を「教室での呼称」として扱うケースが数多くあります。もちろん、提出書類などは本名を書かなければなりませんが、教室で「●●くん」と呼ばれるときなどは元の名字で呼んでもらえるので、子どもは興味の対象として注目を浴びてしまうこともありません。

ただし、中にはそのことに気づいてしまう子も、絶対にいないとはいえないでしょう。たとえば学校への提出書類をチラッとのぞいてしまって、「あれ?なんで名字が違うんだろう?」と思う場合もあるでしょうし、生徒の親が本当の名字を子どもに教えてしまう可能性もあります。

そんなときに、笑って「そうだよ、でも学校では●●の名字のままでいいって言われてるんだ」と言える子どもなら心配ありませんが、ナイーブで傷つきやすい子の場合は注意が必要です。日頃から母親としては周囲の父兄とコミュニケーションをとり、学校ぐるみ・地域ぐるみで子どもを見守ってもらえるような環境づくりをすることが大切でしょう。

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