マザコンを理由に離婚したい!慰謝料相場や判例その後まとめ!

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夫(旦那)が極度のマザコンの場合、生活の様々な場面で妻はストレスを受けることになります。

実際、世の中には夫のマザコンを理由に離婚に踏み切る妻も少なくありません。

そこで今回は夫が過度のマザコンで離婚したい場合に必要な手順や慰謝料の相場、実際の判例や知っておきたいその後の生活について紹介します。

そもそもマザコンを理由に離婚は可能?

協議離婚の場合は難しい

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協議離婚とのは、夫婦で話し合って離婚することです。

理由は関係なく、どちらかが離婚を申し出て、配偶者がその理由に納得もしくは納得をしなくても離婚に同意をすれば離婚ができます。

一般的な離婚は協議離婚が主流ですが、マザコンが理由の場合、相手は自覚がなかったり悪いことだと思っていなかったりするので協議離婚は難しいといわれています。

離婚調停の場合もできない時がある

協議離婚ができない場合は、家庭裁判所に離婚調停を申し立てます。離婚調停も協議離婚と同じく離婚理由が問われることはありません。

離婚調停では、調停委員が第三者として介入し、夫と妻にヒアリングをしてお互いが同意できるように話し合いを進めていきます。

離婚の同意はもちろん、財産分与や慰謝料、子どもがいる場合は養育費や親権の問題も含めて、離婚条件に関しても円満に解決できるように調停を行います。

ただし、調停委員はジャッジを下したり離婚に関する決定権があったりする存在ではなく、あくまでも夫婦が同意することを目的に話し合いを取り持つだけです。

マザコンによって離婚するのだから相手に非がある、ということを離婚調停で主張してもそれが全面的に受け入れられるわけではありません。

離婚裁判の場合

離婚調停でも同意が得られなかった場合は、家庭裁判所に離婚訴訟を申し立てます。

ただし、離婚裁判をするには、法定離婚原因という民法第770条で定められている規定に該当した事由がなくてはいけません。

民法第770条で定められている法定離婚原因は5つあります。

配偶者の浮気による不貞行為

法律では、夫婦間において「配偶者のあるものが、その自由な意思にもとづいて配偶者以外の者と性的関係をもつこと」を浮気の定義としています。

民法には、浮気をしたからと言って離婚をしなくてはいけないという強制力はありませんが、婚姻関係にある者として貞操を守らなくてはいけないという義務が定められているので、不貞行為があった場合はそれを理由に離婚を請求できます。

夫婦間の義務を怠る悪意の遺棄

悪意の遺棄というのは、勝手に家を出たまま戻らなくなった、健康なのに働かない、趣味やギャンブルでお金を使い生活を困窮させる、生活のためではなく多重債務を行っているなど、婚姻関係における同居、協力、扶助の義務を放棄することを言います。

もちろん、単身赴任で長期的に家を空けること、DVや子どもへの虐待から逃れるために家を出ることなどは悪意の遺棄とは認められません。

あくまでも、配偶者の自分勝手な行動で夫婦間の義務を怠っている場合にのみ、悪意の遺棄と認められ離婚裁判を申し立てることができます。

3年以上生死不明もしくは音信不通

配偶者の生死が3年以上確認できない場合は、離婚訴訟を起こすことが可能です。

もし、どこかで生きている、友人が連絡を取り合っているという情報があった場合はこの条項には該当しませんが、勝手に家を出て戻ってきていない状態ですから、悪意の遺棄として申し立てをすることができます。

重度の精神病により回復の見込みがない

精神病によって夫婦の精神的なつながりがない、夫婦間の義務が維持できない、さらに回復する見込みもないという場合は離婚訴訟を起こせます。

この場合、こちらの判断で重度や回復の見込みがないというのではなく、医師の鑑定書が必要になるので、独断では決められません。

ただし、精神病を患っている配偶者の今後の生活や療養できる目処が立っていない場合は患者の生活が保障されなくなってしまうので、訴訟は認められません。

婚姻を継続できない重大な理由がある

重大な理由によって婚姻関係が破綻している、今後も夫婦関係を修復できないということが認められれば、離婚訴訟を起こすことが出来ます。

重大な理由の定義はありませんが、DVやセックスレス、配偶者が犯罪を犯した、性格が合わない、配偶者が育児に協力しない、借金や浪費の問題があるという場合は夫婦関係の破綻の原因として認められることがあります。

ここで難しいのが、マザコンが夫婦関係破綻の重大な理由として認められるかどうかです。

というのも、マザコンには明確な定義がないため、明らかにマザコンのせいで夫婦関係が破綻したという証拠がない限りは離婚訴訟を起こしても認められないことが多いのが実情です。

マザコンが理由の離婚で慰謝料請求は可能?

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結論から言ってしまうと、離婚の理由がマザコンだからというだけでは、慰謝料を請求することはできても支払いを強制することはできません。

また、マザコンは離婚裁判における法定離婚原因として認められていないので、裁判を起こすこともできません。

つまり、民事的に慰謝料の請求はできても払ってもらえない可能性が高く、訴訟も起こせないので、原則的には慰謝料をもらえないと思っておいた方がよいでしょう。

マザコンが原因で離婚した場合の慰謝料の相場

マザコンという理由での離婚は、協議や調停での合意がなければ慰謝料はもらえませんが、離婚理由になり得る不法行為が合った場合は慰謝料をもらえるのが一般的です。

慰謝料の金額は不法行為によって変わるので一概にいくらとは言えませんが、ある程度の目安は決まっているのでチェックしておきましょう。

  1. 不貞行為(浮気や不倫)の慰謝料の相場 100万円から300万円
  2. 悪意の遺棄の慰謝料の相場 80万円から100万円
  3. モラスハラスメントの慰謝料の相場 50万円から100万円
  4. DVの慰謝料の相場 100万円から200万円

このように、一番低い相場は50万円、高い相場で300万円となっていますが、慰謝料の相場というのは離婚事由だけで決まるものではないので、少しでも多く慰謝料が欲しいと言う場合は専門知識を持っている弁護士に相談するのがベストです。

マザコンによる離婚でも慰謝料がもらえるケース

モラスハラスメントがあった

マザコン_離婚_慰謝料請求をできるケース
もし、配偶者がマザコンであるということだけではなく、マザコンのせいで配偶者や義母からモラスハラスメントが合った場合、離婚理由がマザコンであっても慰謝料をもらえる可能性があります。

例えば、母親と妻の料理を比較して蔑んだり、掃除のやり方が母親と違うから直せと言ったり、義母から妻としてなっていない、役立たずなどと日常的に責められている場合はモラスハラスメントを受けていると認められます。

モラスハラスメントによる精神的苦痛というのは不法行為に当たりますから、慰謝料請求の対象事由となります。

モラスハラスメントは証拠を示すのが難しいものの、知人の証言や心療内科に通っていることなども証拠として認められます。

法定離婚原因に該当することがある場合

マザコンであるという理由以外に、法定離婚原因がある場合は慰謝料を請求することができます。

裁判における慰謝料というのは、離婚に関してではなく、不法行為によって受けた精神の苦痛に支払われると言う定義なので、浮気や不倫、悪意の遺棄、3年以上生死不明というように、こちら側に非がないのに精神的苦痛を受けるような行為をされた場合は慰謝料請求が認められます。

訴訟になった場合も、ほとんどの場合は慰謝料の支払いが命じられます。

マザコンの慰謝料をもらうには法定離婚の原因となる証拠を確保!

マザコン以外に離婚理由として認められる事由があるとしても、第三者にそれを認めてもらうためには証拠が必要になります。モラハラやDVを訴えても、証拠がなければ慰謝料請求を裁判で申し立てられません。

離婚を切り出してから証拠集めをしようとすると、相手側が隠滅してしまう可能性があるので、離婚をする意思を悟られる前にしっかり集めておきましょう。

DVによる離婚の場合 配偶者もしくは義母から暴力を受けたことがあるのであれば、暴力を受けた日と怪我をした場合はその写真、病院の診断書、公的機関にDV被害を相談した記録を残しておきましょう。

不貞による離婚の場合 配偶者が不貞をしていた場合に重要な証拠となるのが、ホテルに出入りする写真や動画、肉体関係があることが分かるメールやLINEのやり取りです。
ただ食事をしている写真や肉体関係が認められないやり取りは証拠として認められません。

モラスハラスメントによる離婚の場合 モラスハラスメントを証明するには、暴言の音声が一番の証拠になります。

また、モラハラによってうつ病などを煩った場合は、診断書を証拠にできる可能性もあります。

法定離婚原因による離婚の場合 夫婦としての義務を果たしていない証拠としては、無職で収入がないこと、生活費が振り込まれていない通帳、育児を手伝わないのであればワンオペ育児であることを証明する自分の育児記録などを証拠として取っておきましょう。

実際にマザコンによる離婚の判決が認められた事例

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マザコンというのは第三者から見てもなかなか分からないものですし、マザコンと親を大事にしているということの線引きも難しいため、夫婦館もしくは家族間での認識しかないのが一般的です。

そのため重大な離婚事由として認められていない部分があるのですが、明らかに常識を越えていると言う事例であれば、マザコンであっても重大事由として該当します。

母親と一緒の寝室で寝ている

夫婦が一緒の寝室で寝ないというのは離婚理由に値しませんが、母親と一緒の寝室で寝るというのは明らかに異常と言えます。

母親の料理ばかりを食べる

母親の味付けに慣れているから食べやすい、と言う男性は少なくありませんが、それでも妻の料理を食べずに母親の料理ばかりを食べるというのは度を超しています。

たまに母親の料理を食べるというぐらいではマザコンとは言えませんが、母親と同じ味付けじゃなければ食べない、同じように料理することを強制するという場合もマザコンと言えます。

母親が身の回りの世話をして妻にはさせない

洋服の着替えから、持ち物の準備、洗濯や部屋の掃除など身の回りの世話を母親が行っていて妻にはいっさい任せない、それを夫が何も言わないというのはマザコンです。

夫婦というのは、お互いが協力して生活をしていくというのが原則なので、そこに母親が割り込む形になっているのですから、夫婦関係が破綻する原因となり得ます。

マザコンが原因で離婚した人のその後の生活は?

ストレスがなくなり子供と楽しく暮らせています

離婚する前は、家庭のことも子どものこともすべて義母に相談し、言われた通りにしようとする夫と衝突してばかりで、そのストレスから子供にもしょっちゅう怒っていました。

そのせいで子供も暗く、私たちの顔色ばかり伺うようになり、家庭内では家族の会話もほとんどない状態でした。

離婚してからは、子供の面倒をすべて見ているので大変な部分はありますが、余計なストレスがなくなったので、理不尽に怒ることもなくなり、子供にも笑顔が戻ってきました。
慰謝料は微々たるものでしたが、それでも穏やかな生活が送れて幸せです。

きっちり慰謝料をもらい生活も安定しています

専業主婦だったので離婚は不安でしたが、マザコンの夫にうんざりしていたので、慰謝料はもらえないと分かっていても離婚調停をしました。

その際、弁護士さんに相談したのですが夫婦生活のことを詳細に説明したところ、慰謝料請求をしてみましょうとなり、ダメ元で請求をしました。

無事慰謝料請求が認められ、100万円近くの慰謝料が支払われたので、新生活の準備も無理なくできましたし、すぐに働き始めたので生活も安定しています。
マザコン夫との生活は地獄だったので、思い切って離婚して正解です。

マザコンによる離婚慰謝料の請求は必ず弁護士に相談!

マザコンは病気ではないですし、積極的な離婚理由としては認められていません。

いくらマザコンを離婚理由として主張しても、基本的に離婚裁判は起こせませんし、専門的な知識がなければ裁判所に慰謝料の請求訴訟もできません。

もちろん例外はありますが、マザコンを理由に離婚してしまった場合は、慰謝料請求をしても裁判での解決ができないという方が圧倒的に多いです。

マザコンによって夫婦生活が破綻し、さらに離婚ということになったのに、何ももらえないというのは生活の不安もありますし、憤りを収めることもできないでしょう。

そうならないためには、マザコンによる離婚であってもしっかり慰謝料請求ができるよう、最初から弁護士に相談して離婚を進めていくことが重要です。

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