キスや腕組みは不貞行為?離婚にまつわる「不貞」の基準を大解剖!

不倫「夫が職場の部下と腕を組んで歩いているのを見かけた」「知らない人と路上でキスをしていた」そんな現場をとらえた場合、はたして不貞行為と認められるのでしょうか?いったいどこからどこまでが不貞行為の範疇なのかを、わかりやすくご説明しましょう!

離婚が過る?不貞行為について夫と言い争ったAさんの場合

夫のメールから浮気が発覚

Aさんはある日、何気なく目に入った夫のメールから、浮気の事実を発見してしまいました。「君を愛している。この間は一緒に食事をできてうれしかった」そんな夫のメールの送り先は、どうやら職場の部下のようでした。

許せなくなったAさんは、メールの文章を盾にとって夫を問い詰めたところ、「彼女とはただ一緒に食事をしただけ。愛しているというのは言葉の遊びだよ」と軽くかわされてしまいました。「私に隠れて女性と会っていたのなら、れっきとした浮気でしょう?」とAさんは詰め寄りましたが、夫は涼しい顔をして隣の部屋に行ってしまいました。

しかし、その後も夫は相手の女性と頻繁に会い、メールのやり取りを重ねているようでした。こうなると、もう夫が浮気しているのは紛れもない事実です!不貞行為を確信し始めたAさんは、そんな夫を許せず離婚を真剣に考え始めました。

肉体関係がなければ、離婚理由の不貞行為に当たらない?

離婚が頭から離れないAさんは思い切って弁護士事務所を訪ね、法律相談を受けました。「夫が不貞を働きました」と相談するAさんに対して、弁護士は「一緒に食事をしただけでは、不貞行為と認められません」とアドバイス。「では、どこからが不貞行為と認められるのでしょうか?」と訊ねたところ、答えはこうでした。「性的関係があるかどうかが問題です

離婚の決め手。そもそも不貞行為とは何?

浮気や不倫という言葉は、法律用語にありません

夫の浮気を不貞行為と認められなかったAさん。離婚の理由相当と思っていたものの、一般的に「不貞」という言葉自体があまり使われていないので、彼女自身もよく理解できてないようでしたね。

世間一般には「浮気」や「不倫」といった言葉が使われていますが、実は法律用語に不倫や浮気という言葉はありません。つまり、離婚裁判では「夫が浮気相手とキスをしていた」「腕を組んで歩いていた」「愛の言葉を交わしていた」というような曖昧な愛情表現が飛び交っても、それだけでは離婚理由にならないのです。

不貞の決め手は、下半身が絡んでいるかどうか

では不貞という言葉、いったい何を意味するのでしょうか?硬い言い方をすると、不貞行為とは「配偶者のある者が、その自由意志に基づいて配偶者以外の者と性的関係を持つこと」。つまり、下半身が絡んでいるかどうかが、離婚の現場で不貞行為と認められるかどうかの境い目になります。

プラトニックな恋愛は、離婚原因になりにくい

キスや胸を触るのは、離婚原因にならない

では、離婚原因になりにくい事実から順にお話ししましょう。まず、「結婚相手が異性と食事をしていた」というのは、ほとんど離婚の理由にはなりません。たとえ二人がプラトニックな恋愛関係に本気でのめりこんでいたとしても、下半身がからまない以上は不貞行為とは認められないのです。

また、「キスをしていた」というのはどうでしょうか?「キスをしたら、紛れもなく浮気の行為」と思うのは自然な感情なのですが、法律上ではこれも不貞行為には当てはまらず離婚の原因として認められることはほぼありません。そして、「胸を触る」という浮気以外の理由があるとは到底考えにくい行為も、法律上での不貞行為とは認められず、残念ながら離婚で有利に働く証拠にはなりません。こういう点が法律の冷酷さというか、融通のきかない点と言えるかもしれません。

”セックスの類似行為”が、不貞行為と認められるケースもある

では、不貞行為とは男女間のセックスだけを指すのかというと、少し判断が微妙になってくる行為も実はあります。それは、オーラルセックス(口腔性交)や、射精を伴う行為です。これらはセックスの類似行為とみなされて、民法770条の「婚姻を継続し難い重大な事由」に該当します。

離婚理由として不貞行為をいかに証明するか。それが一番の問題

不貞を証明するのは難しい

夫(妻)が異性と不貞行為を行っていることがわかった場合、一番問題なのは、それを離婚現場でいかに証明するかということです。性行為は主に密室で行われるので、その現場をとらえることは非常に困難です。たとえ本当に性行為があったとしても、「部屋で一緒に食事をしていただけ」と言われてしまえば、それ以上追求することは難しいでしょう。

ごく稀に、浮気の密室現場を撮影した写真が証拠として提出されることもありますが、これは非常にめずらしいケースです。

では、どうすれば不貞行為を証明できるか?

それならどうやって不貞行為を証明できるのか、それが問題です。離婚理由と認められるような不貞と判断できる直接的な現場写真などがない場合は、前後の状況からこれを判断するという方法がとられます。たとえば不倫をする二人が足しげくラブホテルに通っているようなら、ホテルに入ってから出るまでの映像を数回ビデオで撮影することで、証拠として認められる場合があります。

不貞行為の証拠として有効になる可能性があるのは、下記のようなものです。どれかひとつだけでは証拠にはなりませんが、できる限り多くの証拠を集めることで、前後の状況を判断しながら不貞行為として認められることがあるのです。

  • 浮気相手からのメールや手紙
  • 電話の音声を録音したもの
  • 浮気現場の写真
  • 帰宅時間が遅い日、外泊の日時と回数、休日の外出記録
  • 口紅などが付いた衣類

性的な関係が無くても、不貞行為と認められることもある

たとえば「夫が不倫相手に夢中になってしまい、お金をその女性に貢いで家には生活費を入れない。妻との性交渉は拒み、週末になると不倫相手とデートにでかけてしまい、家事や子育てを手伝わない」などの許しがたい状況がある場合は、性行為の有無にかかわらず認められることがあります。

不貞行為の慰謝料請求には、時効がある!

不貞行為の慰謝料請求は3年まで

「夫が浮気しているのは、ずっと前から知っていたけれど、なかなか離婚を切り出すことができなかった」という人は要注意です!不貞行為で慰謝料を請求する場合は、「損害および加害者を知った時から3年」と、法律で定められています(ただし慰謝料の種類によって、時効がカウントされる時期が異なります)。

その時期を過ぎてしまうと、たとえ結婚相手の不貞を知っていても慰謝料を請求することが難しくなってしまいます。時効が完成してしまうと、絶対に慰謝料を払ってもらえないというわけではありませんが、何事も早いに越したことはないでしょう。

慰謝料をもらい損なってしまったBさんの場合

Bさんはある日、ホテルの領収書や写真から、夫が浮気をしていることに気づいてしまいました。離婚をするなら、不貞行為を証拠する材料もあったのですが、Bさんは「今はまだ子どもが小さいし、5年もすれば子どもが就職をするから、その時に離婚をしよう」と我慢をし続けました。

ところが、5年後にBさんが不貞行為による離婚の慰謝料を請求しようとしたところ、「もう3年以上経ってしまったので、時効になってしまいました」と言われ、大ショック!慰謝料が請求できなくなってしまったBさんでした。

このBさんのケースのように、タイミングを逃して時効になってしまうことがないよう、離婚を考えるなら速やかに動くことが大切です。

都道府県から離婚弁護士を探す
北海道・東北地方 北海道青森岩手秋田宮城山形福島
関東 東京埼玉神奈川千葉茨城栃木群馬
北陸・甲信越 新潟山梨長野石川富山福井
東海 愛知静岡岐阜三重
関西 大阪京都奈良兵庫滋賀和歌山
中国・四国 広島岡山山口鳥取島根香川徳島愛媛高知
九州 福岡熊本大分宮崎佐賀長崎鹿児島沖縄
お一人で悩まずご相談を

離婚問題でお悩みなら弁護士に相談を

  • 少しでも高く離婚慰謝料を請求したい!
  • 離婚後の子どもの親権を絶対に渡したくない!
  • 離婚後の子どもの養育費を確実に受け取りたい!
  • 財産分与でトラブルになっている。
  • 不倫がばれて、高額な慰謝料を請求されている。
  • 離婚はしないで、浮気相手に慰謝料を請求したい。
離婚問題で評判の良い弁護士を探す
弁護士へ相談することに不安が残る方へ
離婚慰謝料は弁護士に相談するべき?
不倫が原因で離婚した場合の慰謝料
離婚を弁護士に相談した場合の費用
離婚の際に子どもの親権を渡さない方法
離婚の財産分与を弁護士に相談すべき理由
離婚後の子どもの養育費はどうなる?

離婚弁護士相談広場は、離婚調停や財産分与でお悩みの方のための情報ポータルサイトです。離婚関連のコンテンツを掲載し、皆様のお役に立てるWEBサイトを目指しております。納得のいく解決を迎えるためには弁護士に相談し、介入してもらうことでその後のトラブルが防げ、円満解決できる可能性が高まります。

離婚問題で評判の良い弁護士を探す
【運営】株式会社Agoora 〒166-0003 東京都杉並区高円寺南4-7-1-302 TEL:03-5929-7575
© 2014 Agoora.inc.

TOP