離婚後に、子どもを非行に走らせないための【5つの方法】

非行に走らせない

【方法その1】どんなに忙しくても、子どもとの時間を作る

忙しいのを理由に突っぱねると、子どもはカラに閉じこもる

離婚後、母親はどうしても仕事に追われ、家に帰るとヘトヘトになってしまいます。「もう口もきけないほど疲れた」と思うこともあるでしょう。しかし、子どもがまだ幼い場合、「一日のうちのほんの少しでもいいから、母親と触れ合いたい」という気持ちはとても強いのです。

このときに「ママは忙しいんだから、一人で遊んでいなさい!」と突っぱねてしまうと、子どもは激しい孤独感に苛まれます。そして、「どうせママは自分の気持ちをわかってくれない」と、自分のカラに閉じこもるようになってしまいます。

一緒にいる時間の“長さ”よりも、“濃さ”で補う

「そんなことを言っても、朝から晩まで働いて家事もあるのに、どうすれば子どもとの時間なんて作れるの?」と思うかもしれません。たしかに、一般家庭のママより時間が作れないことは確かです。けれど、子どもと触れ合う時間が少なければ、“愛情の濃さ”で補えばよいのです。

たとえば、こんな時間を、こどもとの触れ合いタイムに充てることができます。

お風呂タイム

忙しいとどうしても「一人でお風呂に入っていてね」と言ってしまいがちですが、お風呂タイムは忙しいママと子どもが触れ合うのには、絶好の時間です。一緒にアニソンを歌ったり、「今日は保育園楽しかった?ママもこんなことがあったよ」と一日のできごとを語り合ったり、おもちゃで一緒に遊んであげたりしてもいいでしょう。

子どもは保育園や学校にいる間、大好きなママと離れ離れにいる寂しさを感じながら、生活しています。子どもが帰宅したときにママが家にいる家庭は、「お帰りなさい」と言っておやつを出してあげるだけでも、十分に愛情は伝わるでしょう。

しかし、ママが忙しくて朝から夕方まで一緒にいてあげられない場合は、それなりにしっかりとコミュニケーションをとることで、愛情を補う必要があるのです。「やっぱりママは自分を愛してくれているんだ!」と実感できる、そのひとときです。

「今週は水曜日にたっぷり遊んであげたから」というのではなく、毎日の中できまった時間に子どもと触れ合ってあげることで、こどもは昼間の寂しさを癒すことができます。

寝るときの絵本タイム

「兄弟姉妹がいるから、お風呂は子ども同士で入らせるけれど、寝るときなら少し時間がとれる」という場合もあるでしょう。そのときは、帰宅後にお風呂→夕食→明日のしたくと目まぐるしい時間が終わってホッとした後、布団に入った子どもに絵本を読んであげるのも良いでしょう。

寝る前の絵本の読み聞かせは、子守歌と同じくらい、豊かな情操を育てるうえで効果があります。母も子もリラックスしているので、心を通わせるには最高のひとときと言えるでしょう。ママに愛されていることを実感しながら、子どもはグッスリといい眠りにつくことができます。

置手紙や交換日記をする

ママの仕事の都合で、子どもが親よりも先に帰宅する場合は、テーブルに置手紙を置いておくのもお勧めです。「○○くん、お帰りなさい。今日は暑かったでしょう?冷蔵庫にアイスクリームがあるから、食べてね ママより」というようなメモが置かれていると、子どもは「ああ、ママは自分のことを気にしてくれているんだな」と感じ取ることができます。

また、ママと子どもの交換日記をするのも、親子のコミュニケーションを深めるためにとても良いでしょう。普段話せないようなことも、交換日記になら書ける場合もあります。

【方法その2】悲しいときや辛いときには、抱きしめてあげる

ママは子どもの心の基地

子どもにとってママは、心の基地のようなもの。普段保育園や学校で何かあっても、ママがギュッと抱きしめてあげるだけで、「よし!がんばろう」という気持ちになれるものです。

離婚をして母親が忙しい毎日を送っていると、親を気遣って思いっきり甘えることができない子どもも少なくありません。だからこそ、ママが子どものちょっとした気持ちの機微に気づいてあげることが大切です。

ママも忙しいので、常に子どもを見ているわけにはいかないかもしれません。保育園の送り迎えのときや、一緒にご飯を食べているときなどに、子どもの表情や雰囲気を注意深く見守りましょう。そして、「今日は何かあったのかな?」と思ったら、優しく抱きしめてあげることです。

【方法その3】子どもの前では、いつも笑顔でいてあげる

ママの笑顔は、子どもたちの最高の宝物

離婚後は精神的にも肉体的にも非常に辛い状態が続くため、ついストレスがたまって子どもを叱ったり、暗い表情で落ち込んだりしてしまいがちです。それは仕方のないことでもあるのですが、せめて子どもと一緒にいる間だけでも、笑顔で接してあげるようにしましょう。

子どもにとって、ママの笑顔は最高の宝物です。たとえ生活が貧しく、食べたい物が食べられないような状況にあったとしても、ママの笑顔さえあれば子どもは「明日はきっともっと良くなる」と信じられるのです。

笑顔で暮らすことで、いい縁やチャンスにも恵まれる

子どもにとってだけでなく、自分自身のためにも、笑顔でいることは非常に大きなメリットをもたらします。周囲の人は「○○さん、離婚して大変なのに、いつも笑顔でいて素晴らしい」と、称賛してくれるでしょう。

仕事をしていても、笑顔で対応することで評価が上がり、収入面でもプラスになります。そして何より、笑顔で生活することで自分自身が幸せのオーラを出し、幸運体質になっていい縁やチャンスが引き寄せられてきます。

【方法その4】極力日中の仕事を見つける

貧困から夜の仕事を選ぶことで、子どもが非行に走る可能性が高まる

日本のひとり親家庭の貧困率は、世界でもトップと言われ、それが子どもを非行に走らせる大きな原因になっています。たしかに、これまで男性社会だった日本の中で、子育て中の女性が高収入を得るのは、茨の道かもしれません。

だからといって、母親が朝から深夜までまったく家にいない生活になってしまうと、子どもは寂しさから非行の道に走る危険性が増大します。特に、夜寝る前に母親がいないことは、子どもにとってとても辛いことです。

どうしても夜の仕事が必要なら、周囲の人々に協力を求める

中学生を過ぎて夜遊びをする子どもの親のほとんどが、夜間に家にいないという事実は、非常に重く受け止める必要があるでしょう。夜勤のある看護婦のような仕事は、職務上仕方ありませんが、その場合はできる限り周囲に協力の手を求めることが大切です。

実家の親が無理であれば、近所で仲良くしている人に一声かけてもらうだけでも、かなり違うでしょう。そのために親としてはまめにお土産を差し上げるなど、心配りも必要ですが、子どもを立派に育て上げるためには必要経費ともいえます。

【方法その5】早寝早起きを習慣にする

夜更かしの生活が、非行の引き金になる

非行に走る子どもたちの多くが、小さい頃から夜更かしの生活をしていたというのも、重く受け止めなければならない問題です。夜寝る習慣がないために、母親が家にいないことで寂しさが増し、夜の街へと出歩いてしまうのです。そして深夜まで起きているために、朝はなかなか起きられず、学校にも行きたくなくなります。

逆にいえば、日頃から早寝早起きの習慣をつけていると、子どもは夜の非行に走りにくくなります。十分な睡眠をとることでスッキリと目覚め、学校での生活も充実するでしょう。さらに食生活や入浴・歯磨きなどの生活習慣を整えてあげることで、子どもの精神状態は安定します。

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